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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその四十八

「神殿本部一周して」
「時間がある時はそうしてます」
「そうよね」
「それがいい運動になりますし」
 歩いてというのです。
「もっと時間があったら回廊ひのきしんも」
「運動してるわね」
「そうですね、お陰で運動部に入らなくても」
「スタイルいいのね」
「いつも身体動かしていますから」
 歩いたりひのきしんをさせてもらってというのです。
「この通りです」
「大体一日どれ位あるいてるの?」
「そうですね、もう十キロ位は」
「そんなに歩いてるの」
「そうだと思います、登下校に」
 これに加えてというのです。
「あちこち歩いてますからね」
「学校の授業終わった後も」
「神殿一周させてもらっても」
 その中を実際に歩きながらお話してくれました。
「一キロ位ありますね」
「ええ。大体ね」
「それでおぢばのあちこち歩いたり」
 若しくはというのです。
「八木とか桜井、高田、あと橿原とかを歩いて」
「そうしてなのね」
「十キロ位は」
「そんなに歩いてるのね」
「はい、そう思います。地元でも結構歩いてますし」
「本当に歩いてるのね」
「家にいてもすることないですしね」
 このこともあってというのです。
「勉強は図書館でもして」
「じゃあ高校の図書館にも行ってるのね」
「よく行ってます、晩ご飯までにはお家に帰ってそれでご飯食べて勉強ですね」
「そうなのね、そう聞いたら」
 私は素直に思いました。 
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