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X ーthe another storyー

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第五話 神剣その六

「ですから」
「望む様にしていいのね」
「貴女が思われる様に」
「ではそうさせてもらうわ」
「はい、それでは」
「貴方が来てくれれば四人」
 地の龍で集まっている者はというのだ。
「後一人はね」
「彼かですね」
「添え星となるけれど」
「後の二人は」
「わかっているわ、少しわからないわね」
 彼等のことはというのだ。
「どう動くか」
「お一人はです」
「地の龍の仕事に乗り気ではないわね」
「僕と同じ様な考えです」
「それでよね」
「どうしても」
「そうね、けれどね」
 それでもとだ、庚は話した。
「そうであってもよ」
「地の龍のお一人なので」
「働いてもらうわ」
 そうするというのだ。
「その時はね」
「そうですか」
「ええ、そして最後の一人は」
「ここには来られてないですが」
「それでもなのね」
「動きをです」
 地の龍としてのそれをというのだ。
「はじめようとされています」
「彼は因縁に近付いているのかしら」
「ご自身の」
「そうなのね」
「はい、そして」
 牙暁はさらに話した。
「おそらくですが」
「因縁を終わらせるつもりなのね」
「本心を語られないですが」
「そこは私と同じかしら」
 庚は彼のその話を聞いてだった、少し自嘲を込めて笑った。
「彼は」
「それは」
「また違うのかしら」
「因縁なので」
「私とはまたなのね」
「違うかと、そしてその因縁からです」
 それからというのだ。
「彼をです」
「そう考えているのね」
「どうやら」
「そうなのね」
「どうされますか」
「三人はやがて。運命の時になれば来るわね」
 庚は考える顔になって述べた。
「ではね」
「僕をですか」
「ええ、招かせてもらうかもね」
「わかりました」
「その時はお邪魔するわ」
「ホテルの方とお話をして」
「そのうえでね」
 こう牙暁に話した。
「そうするわ」
「それでは」
 牙暁も応えた、そうしてだった。
 一旦夢見は終わった、庚は深い眠りに入った。
 封真はこの時バスケ部の部活に出ていた、そこで他の部員達に言われていた。 
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