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夢幻水滸伝

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第二百八十三話 財団を立ち上げてその十三

「そう言われますと」
「はい、それでは」
「ここはです」
 まさにと言うのだった。
「その様にです」
「ことを進めるべきですか」
「メルヴィル様と共に」
「かなり前向きに考えます、僕ちんの方から」
 まさにとだ、メルヴィルは述べた。
「あの人にです」
「会われて」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「お話をして」
「そうしてですか」
「ことを決めますか」
 こう言うのだった。
「この世界でのあの人がどうか実際にです」
「確かめられますか」
「会ってお話をして」 
 その様にしてというのだ。
「そうしましょうか」
「では」
「もう少し様子を見て」
 そしてというのだ。
「決めたいです」
「そうですか」
「その様子を見る間に」
 メルヴィルはさらに話した。
「僕ちん自身の考えもです」
「それもですか」
「決めたいです」
「では」
「あと少し」
「時間をですか」
「欲しいです」
 真剣な顔で述べた。
「本当にです」
「あと少しですね」
「様子を見て」
 そしてというのだ。
「考えるだけの」
「ご思慮とご決断は迅速ですが」
 老婆はジェーンのその二つに対することについて述べた。
「今回もですか」
「その様にしますので」 
 迅速に考え決めるというのだ。
「一日でもです」
「時間が欲しい」
「そうなのですね」
「はい、長くて一日で」
 それだけの時間でというのだ。
「決断しますので」
「ではですね」
「明日のこの時間までにですね」
「どんなに長くても」
 思慮と決断に時間がかかってもというのだ。
「そうします」
「わかりました、では」
「宜しくお願いします」 
 院長も老婆もジェーンのその言葉に頷いた、だが。
 彼女が料理を美味そうにしかも大量に食べているのを見てだった、彼等は微笑んでこう言ったのだった。
「暗くはないですね」
「悩んではおられないですね」
「重要なご決断をされますが」
「それでもですね」
「メルヴィルさんのことは知ってますし」
 相手である彼のことはというのだ。
「先程お話した通りにです」
「起きた世界ではよく会われ」
「お話もされているので」
「それでこっちの世界でされてること見ますと」
 そうもしたならというのだ。
「確かな人なんで」
「決断されても悪いことにはならない」
「そうだというのですね」
「そもそも僕ちんにあの人と戦う戦力はないです」
 このことを飲みつつ話した、何時しか酒は白ワインからバーボンになっていてそれをロックで飲んでいる。 
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