夢幻水滸伝
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第二百八十三話 財団を立ち上げてその十一
「どなたかとです」
「他の星の人とですか」
「一緒にです」
「ことを進めていこうとですか」
「今は考えています」
院長の問いに答えた。
「その様に」
「そうですか」
「はい、そして」
さらに話した。
「この世界は絶対です」
「救うおつもりですね」
「はい」
このことは強い声で答えた。
「その為に僕ちん達はこの世界に来ていますから」
「だからですか」
「寝ますと」
そうすると、というのだ。
「何故この世界に来るか」
「それはですね」
老婆も言ってきた。
「やはり」
「この世界を救う為ですね」
「まさにその為にです」
「来ていますね」
「おそらくですが」
老婆はこう前置きしてジェーンに話した。
「この世界の神霊の方々が」
「キリスト教の神だけでなく」
「あらゆる宗教のです」
「神霊達がですか」
「ジェーン様達を呼ばれる理由は」
まさにそれはというと。
「わしもです」
「この世界を救う為とですね」
「考えています」
そうだというのだ。
「むしろそうとしかです」
「考えられないですね」
「はい」
ジェーンにまさにと答えた。
「他には」
「そうですね」
「ですから」
それ故にというのだ。
「ジェーン様もです」
「この世界を救う為に」
「是非共」
ジェーンにさらに言った。
「お励み下さい」
「わかりました、ですが」
「器をですか」
「感じまして」
ジェーンはあらためて述べた。
「もうです」
「これ以上はですか」
「一人では無理かと」
こう言うのだった。
「それ以上は」
「ロードアイランド州以上は」
「この州以上に勢力を拡大させてですか」
「何かを為すことは」
「無理だと言われますか」
「僕ちん一人では」
どうしてもというのだ。
「今実感しています」
「では」
老婆はパンを食べつつジェーンに問うた、食パンにバターを塗ってそのうえで赤ワインに少し浸してから口にしている。
「これからは」
「誰かとです」
他の星の者と、というのだ。
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