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X ーthe another storyー

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第四話 神犬その十三

「さようならだ、達者でな」
「貴方も」
「祖父と呼んで欲しかったが」
 老人は自分の願いも言った、そうしてだった。
「もういい、行くのだ」
「うん、それじゃあ」
「ではね」
 また庚が言った。
「行きましょう」
「わかりました」
 哪吒も応えてだった。
 そのうえで庚と共に地の龍の場所に行った、そうして遊人それに颯姫にも会った。遊人は哪吒に笑顔で話した。
「一緒に戦っていきましょう」
「地の龍としてですね」
「そうです、地球を救う為に」
「貴方はかなり強いわね」 
 颯姫は表情を変えず述べた。
「見たところ」
「わかるのですか」
「ええ、身体つきや筋肉の使い方を見れば」
 そういうことからというのだ。
「わかるわ」
「そうですか」
「貴方が加わって」 
 そうなりというのだ。
「私達はまた強くなったわ」
「こうした時何と言えば」
「思うことを言えばいいですよ」
 遊人はにこりとして話した。
「哪吒君が」
「そうですか」
「はい、どう思われますか」
「仲間に迎えられて嬉しい」
 これが哪吒が思うことだった。
「とても」
「ではそれがです」
「僕の思うことで」
「言われたことです」
「そうですか」
「はい、ではですね」
「これから一緒に戦っていきます」
「宜しくお願いします」
 こう話して二人に握手を求められたので応えた、そしてだった。
 握手の後でだ、庚は哪吒に話した。
「早速だけれどいいかしら」
「何でしょうか」
「貴方にやってもらうことがあるの」
 こう言うのだった。
「地の龍としてね」
「それは何でしょうか」
「剣を取りに行って欲しいの」
「剣を」
「ある神社まで行ってね」
「その神社は何処にあるのでしょうか」
「東京よ」 
 即ちこの街にというのだ。
「桃生神社というけれど」
「その神社に行ってですか」
「剣をここに持って来て欲しいの」
「その剣も戦いに必要ですか」
「そうよ、その剣は地の龍の最後の一人の為のものなの」
 こう哪吒に話した。
「その一人が使ってね」
「戦うのですね」
「そうして地球を救ってくれるのよ」
「だからですか」
「貴方にね」
「その剣をですね」
「今から取りに行って欲しいの。いいかしら」
「神社の場所を教えて下さい」 
 これが哪吒の返事だった。 
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