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八条学園騒動記

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第六百八十三話 大食の国その三

「そうしてね」
「無駄を省いてるんだね」
「そうだよ」  
 その様にしているというのだ。
「今はね、それでロシアで格闘家やったら」
「筋肉ばかりで」
「かえって寒くてね」
 身体の脂肪が少なくてだ。
「厚着がね」
「他の人より凄いんだ」
「そうみたいだよ」 
 実際にというのだ。
「これがね」
「そうなんだね」
「兎に角ロシアではね」
「寒いからだね」
「食べるものは沢山で」
 即ち大食でというのだ。
「カロリーもね」
「高いんだね」
「そうなんだ」
 料理ごとのそれもというのだ。
「あちらはね」
「そういうことだね」
「連合で少食の国はね」
 それこそともだ、トムは話した。
「ほぼないね」
「強いて言うなら日本かな」
「その日本人も体格あるからね」
「連合だからね」
「平均身長一九〇あるから」
 当然体重もそれに比例してある、身体が大きいのならその分体重もあることは当然のことである。特に変温動物はそうだ。
「それでね」
「よく食べるね」
「日本人にしても」
「そうだよね」
「何かね」
 メアリーも言ってきた。
「私達の学校の理事長さんだけれど」
「あの人がどうしたのかな」
「中央政府国防長官だけれど」
 この役職にあるというのだ、それと共に八条グループの次期総帥でもある。
「そのことでエウロパに行かれたね」
「エウロパ戦役の講和条約結びにね」
 それでとだ、トムも答えた。
「行かれたね」
「そうだったわね」
「それでその時にね」
 まさにというのだ。
「随分召し上がられるってね」
「食べものを」
「エウロパ側でね」
 それこそというのだ。
「話題になったそうだよ」
「そうだったの」
「当然連合軍の人達もね」
「バイキングみたいだって」
「無茶苦茶食べてたけれど」
 それでもというのだ。
「理事長さんもね」
「そのうちのお一人だったのね」
「あちらでも美形で評判だったけれど」 
 アジア系のそれを持っていると評判になったのだ、八条義統は敵であるエウロパからも評価される男なのだ。
「お顔に似合わずね」
「食べるって」
「そう言われていてね」
「話題だったのね」
「理事長さんが大食とかね」
「聞かないわね」
 エイミーもそれはと首を傾げさせて答えた。 
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