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異世界ほのぼの日記~日本に似て便利な世界でぷらぷら生活~

作者:佐行 院
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前書き
 ナルは夏野菜カレーにハマったらしい。 

 

-㉓続く食事会-

 光はカレーが、そしてナルはトマトが好きすぎて数日に分けて食べる予定だった夏野菜カレーを1日、1食で食べ終わる勢いであった。ただ、日本から持って来て『アイテムボックス』に保存しておいたお米が無くなりそうな勢いだった。

ナル「ごめんなさい、貴重な食料なのに。美味しすぎちゃってつい・・・。」
光「大丈夫ですよ、代用品を作りましょう。」
ナル「ご飯以外にカレーに会うものってあるんですか?」
光「ずっと米だけじゃ飽きるでしょ、私に任せて下さい。それに私の故郷ではカレールーだけ食べてビールを呑む人までいますので大丈夫ですよ、では作りますか。」

 そう言うと光は小麦粉などの材料、そしてヨーグルトを混ぜたパン生地を作り外へ持って行った。

光「見よう見まねにDIYで作ったこの子が役に立つ日が来るとはね。」

家の裏に筒状の窯があった、底で薪炭を火属性魔法で燃やし内部は500度ほどになっている。内側に生地を貼り付け数十秒経つと焼きあがりだ。

ナル「何ですかこれは。」
光「『タンドール』って言う窯なんです、これでパンを焼きます。」
ナル「パンですか、それ用の窯なんですか?」
光「いや、鶏肉や魚も焼けますよ。外はパリパリ、中はふっくらと焼けるんです。」

 ナルが数十秒経過し焼きたてのナンを取り出す。

ナル「薄っぺらなパンですね。」
光「『ナン』って言うんです、確かゲオルさんのお店にも売ってた様な気がしますが。」
ナル「ああ、これですか。結構手軽にできるんですね。」

気を取り直して、あと数枚ナンを焼き家に持ちこんだ。温めなおしたカレーにつけて1口。

ナル「これは初めてです、美味しいですね。」
 
 それを聞いて光はナルに微笑みかけた。
一方、トマトと胡瓜のサラダはドレッシング味変し楽しんでいたが流石にそのまま食べることに飽きてきた。そこでナルが歩いて5分ほどの自宅で手作りしたチーズを加えオリーブオイルとジェノベーゼソースで作ったドレッシングをかけてカプレーゼにした。光の勤め先の店で買ったフランスパンを切ったものに乗せて食べる、これにはナルも驚きを隠せない。

ナル「こんな食べ方があるんですね、初めて知りました。」
光「『カプレーゼ』って言うんです、簡単に出来るので今度また是非作ってみてください。」
ナル「良いですね、ただ母がチーズが苦手なんですが、その場合はどうすればいいですか?」
光「その場合は絹ごし豆腐やおぼろ豆腐でも代用出来ますよ。」
ナル「なら助かります。」

 その横で光はトマトをミキサーにかけトマトジュースを作り、それをビールに加えてカクテルにした、『レッドアイ』だ。
 大好きなトマト料理をたらふく楽しんだナルは後片付けを手伝い幸せそうな顔をして手を振り帰って行った。
 光も嬉しくなった、今までの人生で自分の料理を食べあんなに幸せそうな顔をしたのはナルが初めてだったからだ。ただ、日本で1度死んでいるのだが。
 光はその日、何故か銭湯に行きたい気分になっていた。ゆっくり歩きたかったので桶に洗面用具等を入れて歩いて銭湯に向かった。街の柔らかな明かりが気分を上げる。今日は本当に楽しい日だったと思いながら鼻歌を歌った。その鼻歌に低音が混じる。最初自分の喉を疑ったがどうしても理解できないので辺りを見回すとナルが同じように歩きで銭湯へと向かっていた。
 ただ、ナルはヴァンパイアだ。少しだけだが身の危険を感じた光はそれとなくナルに聞いてみた。

光「夜に出歩いて大丈夫なんですか?」
ナル「ああ・・・、僕がヴァンパイアだからでしょ、大丈夫ですよ。僕生き血苦手ですもん、それに満月の夜でも困るのはこれだけですから。」

 そう言うとナルはいつもより尖った八重歯を見せた。それを見て光はクスっと笑った。
何となく雰囲気が良かったまま銭湯に着いたので光は風呂上がりのビールにナルを誘った。ナルは快諾し2人は男女に分かれ浴場へと向かった。
今夜の風呂上がりのビールはいつも以上に楽しく、美味かったという。 

 
 

 
後書き
 今日は充実した1日だったらしい。 
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