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異世界ほのぼの日記~日本に似て便利な世界でぷらぷら生活~

作者:佐行 院
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前書き
 この世界に来て初めて知る事が多いかもしれない。 

 

-㉑苦労はしているのだろうか-

 光がサンプルを見て選んでいる間に一瞬でゲオルが髪型を変えてしまったので、光は開いた口が塞がらなかった。流石リッチと言うべきなのだろうか。しかし、光には疑問が浮上した。

光「リッチという事は・・・、アンデッド・・・、死んでるんですか?」

 何処からどう見ても人間と変わりなく見えるので違和感を感じていた。これは光の勝手なイメージなのだがアンデッド(死者)なのでリッチも全体的に骸骨っぽい見た目と思っていたのだ。しかし、ゲオルは生きている普通の人間と変わらない見た目をしている。

ゲオル「やっぱりそう思います?そうですよね、よく言われます。」

 ゲオルは笑顔で答えていた、でも生きるため(?)に苦労をしていそうな感じもした。ゲオルは人気のない裏道に光を連れて行った、何をされるのだろうか。

ゲオル「引かないで・・・、下さいね。」

 すると魔術を解き、イメージ通りの姿をしたリッチが現れた。そして次の瞬間には元のゲオルの姿に戻っていた。

ゲオル「特に満月の日苦労するんです、人間の姿を維持するの。一応魔法で膜張ってガードしているんですが満月の光を浴びるとどうしても元の姿に戻ってしまうんですよね。」
光「アンデッドの方々がそうなるんですか?」

 他にも身近に苦労している人もいるのだろうかと心配になってしまった。
 満月と言えば狼男だろうか、これも光のイメージだが月夜の晩や丸い物を見てしまった時に凶暴な狼に変貌してしまう。
 そして逆に夜の世界にしか生きることが出来ない者もいるはずだ、吸血鬼とか。その質問をゲオルにぶつけてみた。

ゲオル「そうですね・・・、まあ取り敢えずお茶でも飲みながら話しますか。」

 2人はカフェに移動して話すことにした、確かに男女が人気のない暗がりで話していたら怪しまれてもおかしくない。

ゲオル「まずはヴァンパイア、吸血鬼ですね。最近の彼らは昼間でも普通に動けるみたいです、しかも人間の生き血を欲しがりません。オレンジやトマトを使ったジュースやチューハイが好きらしいです。確か・・・、新聞屋のナル君がそうだったかと。」
光「適応しすぎでしょ・・・。今度呑みにでも誘ってみよう。」
ゲオル「そして人狼・・・、ウェアウルフですね。最近は凶暴化の力が弱まっていると聞きます。それに最近は純粋な者はあまりおらず、人間とのハーフが殆どだそうですよ。」

 人狼と人間のハーフ・・・、って事は知らぬ間に結婚して子供を作っていたってパターンなのだろうか。
 丸い物を見た場合はどうなのだろうか。知り合いにいた場合試してみよう。ただ、近くにいるか分からないが。

ゲオル「何を仰っているんですか?いるでしょ、あなたの御勤め先に。」
光「えっ?!」
ゲオル「ラリーさんがそうじゃないですか。」
光「店長が?!」

 次の日、朝一店に出勤して丸いメロンパンを1つ取るとラリーに向けてみた。

ラリー「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・、お前ら逃げろぉ・・・って、なるかぁ!!!」
光「ノリ・・・、ツッコミ・・・。あ、ごめんなさい。」
ラリー「いいよ・・・、日常茶飯事だから。」

 昨日ゲオルがウェアウルフ達はノリが良い者が多いと。多分この世界に溶け込む為の工夫なんだろうなと思いながらメロンパンを降ろし売り場のお盆に置いた。厳格なイメージを持ってたのだが意外な一面が垣間見えた気がして楽しくなってしまった。
 ウェアウルフのその性質を知っているが故にちょくちょく楽しんでいるのがホークマン等の鳥獣人族だ、普段は翼を魔法で消しているそう。光の周りではウェインがそうらしい。仕事中調理場からちょこちょこウェインの笑い声が聞こえていた理由が分かった、どうやらラリーをいじっている様だ。噂をすれば影、早速ウェインの笑い声が聞こえる。
まるで休み時間の男子中学生のようだ。

ラリー「ウェインさーん、勘弁してよー。こんなので仕事出来ないよー。」
ウェイン「ほろほら・・・、良いじゃんかよー。口紅似合いそうじゃんかー。」 
 
 

 
後書き
 どうやら多種多様な種族が共存する為に工夫し、それが遺伝や伝承している様だ。 
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