| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十三部第一章 防衛ライン到達その四十二

「今のところは、ですが」
「今のところはか」
「常に全速ですので」
「エンジンにもだな」
「負担がかかっていることは」
 このことはというのだ。
「事実ですので」
「機関要員達もだな」
「はい、何かあれば」
 その機関を担当する機関長が言ってきた。
「すぐに対応出来る様にです」
「心構えはしていますか」
「二十四時間稼働して」
 艦艇特にそのエンジンがというのだ。
「それも全速ですから」
「エンジンへの負担はだな」
「相当なものであることは事実です」
 このことはh地永出来ないというのだ。
「ですから」
「異常があればか」
「その時は」
 まさにというのだ。
「他即座に対応出来ます」
「その時は頼む」
 艦長は機関長の言葉を聞いてこう言った。
「まことに」
「それでは」
「それでだが」
 ここでだ、さらに言った艦長だった。
「それでも無理だとな」
「その時はですね」
「そうだ、工作艦にだ」
「そちらに応援をお願いして」
「修理をしてだ」
 そしてというのだ。
「元に戻る」
「そうしますか」
「必ずな、それとだ」
「工作艦でも無理なら」
「もうだ」
「艦を捨てて」
「別の艦に移動してな」
 これも艦隊司令ひいては総司令部からの命令だ、艦長はこのことを副長に対して冷静な声で話した。
「この艦艇は名残惜しいが」
「廃棄ですね」
「艦艇も大事だが」
「それよりもですね」
「人員だ」
 つまり自分達というのだ。
「その判断だからな」
「それで、ですね」
「我々もだ」
「この艦がどうしようもなくなれば」
「その時はだ」
「捨てますね」
「そうしろということだ」
 それが艦隊司令部そして総司令部の命令だというのだ。
「わかっているな」
「はい、それは」
 副長も応えた。
「そのお話は聞いていますので」
「ではな、だがな」
「出来る限りですね」
「何とかだ」
「この艦艇で、ですね」
「防衛ラインに入ってな」
「後は施設にですね」
 副長はこちらの話もした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧