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ハッピークローバー

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第五十六話 かなり飲んだのでその四

「これはね」
「高いわよね」
「うん、そう思うと歴史から学ぶと」
 そうすればとだ、達川は笑って話した。
「いいかもね」
「そちらの方からね」
「だって過去の人のしたことでね」
「自分のことじゃなくて」
「成功も失敗も」
 そのどちらもというのだ。
「もうね」
「他の人がしたことで」
「自分はお手本なり反面教師にしても」
「痛い思いや苦い思いはしないわね」
「反省も後悔もね」
 こうしたこともというのだ。
「ないよ」
「恥ずかしい思いもよね」
「ないからね」
 そうしたことは一切というのだ。
「だからね」
「歴史から学ぶと」
「いいかもね、ただ経験はね」
 自分のこれはというのだ。
「馬鹿な人が学ぶものか」
「それは違うわね」
「本当に馬鹿な人って何があっても学ばないよ」
「そうよね」
「何があっても何をしてもね」
「反省も後悔もしないで」
「恥ずかしいとも思わないでね」
 それでというのだ。
「一切ね」
「学ばないで」
「成長なんてしなくて」
 そうしてというのだ。
「同じことを繰り返して他人が悪い」
「そう思うだけね」
「もっとも自分は必死に反省して後悔して」
 それでというのだ。
「努力している人もいるけれどね」
「他の人からそう見えるだけでね」
「そうした人もいるよ」
「中にはね」
「そうよね」
「そうした人はね」
 達川は一華に真剣な顔で話した。
「ふんぞり返っていてね」
「天狗ね」
「それになっていてね」
 それでというのだ。
「人のお話なんて聞かない」
「最初からね」
「必死に聞いているつもりでも」
 本人はというのだ。
「周りから聞いていないと思われるのとね」
「最初から聞くつもりのない人は違うわね」
「それで問題はね」
「後の人よね」
「うん、何といってもね」
 これはというのだ。
「自分が偉いとか勝手に勘違いして」
「それで人を人と思わなくて」
「人の話を聞かないで」
「最初から偉いと思っているから」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「どんなことがあってもね」
「学ばないのね」
「完成されていると思ったら」
「もうそれ以上はないし」
「経験から学ぶこともね」
「必要ないと思うから」
「だからね」
 それでというのだ。 
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