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イベリス

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第八十二話 合宿を前にしてその一

                第八十二話  合宿を前にして
 部活に行くと合宿の話が出ていた、そこで部長は部員達に話した。
「ここで同人誌を完成させてサイトもね」
「更新しますね」
「そうしますね」
「そうしよう、どっちも順調だけれど」
 これは部活が普通に活動が為されているからです。
「それでもね」
「合宿で終わらせる」
「そうさせるんですね」
「そう、そしてね」 
 それでというのだ。
「終わったら後はね」
「漫画読んで、ですね」
「楽しむんですね」
「そうしよう、まあ合宿といっても」
 それでもとだ、部長は部員達に笑って話した。
「ここでするけれどね」
「学校で、ですね」
「そうしますね」
「皆寝泊りする用意をして」
 そうしてというのだ。
「ここでやっていこうね」
「わかりました」
「じゃあそうしましょう」
「それで同人誌完成させましょう」
「サイトも更新しましょう」
「そうしようね」
 こうした話をしてだった、部長は合宿の細かい話をした。前にもそうしたが今回もした。そのうえでだった。
 この日の部活も行った、咲はその中で副部長と話した。
「私部活の合宿ははじめてですが」
「中学は公立はないからね」
「何か奈良県の公立だと剣道部で強引にやったところあるらしいですね」
「それアウトじゃないの?」
 副部長は咲の話を聞いて即刻こう返した。
「公立の中学でしょ」
「はい、それでもです」
「出来るのかしら」
 首を傾げさせての返事だった。
「公立で」
「どうなんでしょうか」
「まあ特殊じゃないの?」
 特別な事例ではないかというのだ。
「それは」
「そうでしょうか」
「ええ、流石にね」
 こう咲に返した。
「私聞いたことないわ」
「普通は高校からですね」
「そうでしょうね」
「何かその部活先生が生徒に暴力振るい放題らしいですが」
「それもっとアウトだから」
 合宿以上にというのだ。
「冗談抜きに」
「暴力は、ですね」
「ええ、無茶苦茶な先生なのね」
「それでその先生がです」
「公立の中学なのに合宿したのね」
「あとテスト前でも選手は部活休みにしなくて」
 そうした時は部活は休みだがというのだ。
「そうしていたみたいですね」
「よくそんなこと出来たわね」
「何かおかしいですよね」
「随分やりたい放題だけれど」
「普通出来ないですよね」
「その先生何者?」
 副部長は首を傾げさせて述べた。
「私も中学公立だったけれど」
「部活の合宿なかったですか」
「聞いたことなかったわ」
 そうだったというのだ。
「テスト前に部活あるのもね」
「それ以上に暴力は、ですね」
「ええ、そこまで出来るのはどうしてか」
 首を傾げさせ続けながら話した。 
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