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ドリトル先生とタキタロウ

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第五幕その十二

「もう何でもないよ」
「そうだね」
「もうその時点でね」
「何でもないね」
「信用もなくなるわ」
「そう、何故今知識人が信用されないか」
 日本ではというのです。
「全く責任を取らなかったからだよ」
「何を言っても何をしても」
「どんな嘘を吐いても捏造しても」
「一切責任を取らない」
「そうしたことを見られたからだね」
「捏造を繰り返したテレビ局や新聞はね」 
 日本にあるそうしたところはというのです。
「今じゃ嘘吐き呼ばわりだね」
「そうよね」
「誰も信じないでね」
「また嘘かだね」
「そう言われてるね」
「実際に」
「そして人はその嘘を忘れないから」 
 見た人はです。
「ましてそれが意図的でいつもならね」
「尚更だね」
「信用しなくなるね」
「誰もが」
「そうだよ、その新聞社の記者なんかね」
 それこそというのです。
「その肩書きだけでだよ」
「信用されないね」
「実際にそうなっているわ」
「嘘吐きだって」
「悪意を以て捏造する人達だって」
「他の誰かをそうして貶める」
「悪意を以て捏造して人を意図的に貶めるなら」
 そうしたことをする人はというのです。
「それこそが悪じゃないかな」
「そうだね」
「ことの善悪は何かと言えるけれど」
「そんなことをする人はね」
「悪としか言い様がないね」
「それもかなり卑しいね」
 悪の中でもというのです。
「そんな人だよ」
「そうだね」
「まさにそうよね」
「悪の中でもね」
「そんな人達だね」
「そんな卑しい悪人が日本の知識人にはとても多くて」
 そしてというのです。
「彼等の知性はどうしようもなくて」
「他の人達が日本の知性を担っていた」
「そういうことだね」
「他の国と違って」
「他の国なら知識人が知性を担う筈だけれど」
「普通に働いている人達が担ったんだ」 
 戦後の日本ではというのです。 
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