| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

X ーthe another storyー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三話 巫女その十五

「だからね」
「今回もなのね」
「私が行くわ」
 はっきりとした声での判事だった。
「任せてね」
「それじゃあ」
「あと四人ですね」
 遊人は笑って話した。
「地の龍は」
「そうね、そして四人共もうね」
「居場所はですか」
「ここだから」
「東京ですね」
「集まるのは近いわ」
 七人全員がというのだ。
「そして皆でよ」
「地球を救いますね」
「ええ、そして」
 ここでだ、庚は。
 やや険しい顔になってだ、こうも言った。
「あの人も」
「あの人?」
「誰かしら」
「あっ、何でもないわ」
 二人に問われ即座に打ち消した。
「気にしないで」
「そうですか」
「何でもないのね」
「ええ、兎に角ね」
 庚は二人にあらためて話した。
「私達はね」
「地の龍を七人揃える」
「まずはなのね」
「そうすることよ、そして三人目はね」
 二人にあらためて話した。
「私がよ」
「行ってくれるのですね」
「そうさせてもらうわ、ではね」
「宜しくお願いします」
「それではね。平和的にお話が進めば」 
 庚は遊人に目を細めさせて述べた。
「いいわね」
「そうですね、やはりです」
「地球を救うにしても」
「無駄な争いごとは避けるべきです」
「そうね、だからね」
「争いはですね」
「避けられれば」 
 それが出来ればというのだ。
「それでね」
「越したことはないですね」
「ええ、では二人はね」
「それぞれでですね」
「やるべきことを果たしてね」
 庚は穏やかな声で述べた、そうしてだった。
 紅茶を飲んでから再びこれからのことを話した、地の龍達も彼等の為すべきことを為さんとしていた。


第三話   完


                   2022・11・8 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧