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ハッピークローバー

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第五十四話 夏祭りその二

「それでなのよ」
「あんたも知ってるのね」
「そうなの」
「そういうことなのね」
「ええ、いいこと聞いてわ」
 母に笑って話した。
「これでね」
「線が見えないわね」
「そうなるわ」
「それは何よりね、それでお話を戻すけれど」
 母はさらに言ってきた。
「あんたもね」
「私も?」
「そう、成長はね」
 戻した話はこちらだった。
「胸とかお尻の方にね」
「いくのね」
「そうよ」 
 実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「あんたもね」
「大きくなってる?胸」
「いや、自覚してないの?」
「そんなに」
「身体測定で測ったでしょ」
「大きくなったのは嬉しいけれど」
 数字でのそれはというのだ。
「そんなになの」
「大きくなってるわよ、浴衣でもね」 
 これを着ていてもというのだ。
「結構ね」
「目立ってるのね」
「そうなってるわ」
 実際にというのだ。
「今のあんたはね」
「そうなの」
「お尻だって」
 娘の彼女の浴衣の着付けを続けつつ話した。
「結構以上にね」
「大きくなったのね」
「そうなったわ」
 こう言うのだった。
「こっちも結構以上によ」
「そうなの」
「だからね」
 それでというのだ。
「お母さんも言ったのよ」
「大丈夫かって」
「浴衣って体型出るから」
 そうした服だからだというのだ。
「尚更ね」
「お母さんも言うのね」
「女の子は背は止まってもね」
 こちらの成長はというのだ。
「それで終わらないから」
「胸とかお尻とか」
「その辺りも成長するから」
「それでなのね」
「そうよ、中には背の成長も続く娘もいるけれど」 
 それでもというのだ。
「大抵の娘は高校生になる位で」
「背は止まるから」
「そう、それでね」
 そのうえでというのだ。
「胸とかが大きくなり続けるけれど」
「私もなの」
「大きくなったわね、いい感じよ」
「いい感じかしら」
「小柄で」
 それに加えてというのだ。 
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