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X ーthe another storyー

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第三話 巫女その七

「あいつか」
「察せられましたね」
「一人思ったけど」
「さて、どうでしょうか」
「まあそのうちわかるな」
「そうですね、ただ僕もです」 
 遊人はお好み焼きを食べつつさらに言った。
「その人とはです」
「会ったことないか」
「基本表の世界ですからね」 
 自分が暮らしている世界はというのだ。
「公務員ですから」
「それでやな」
「はい、その人ともです」
「これまでか」
「お会いしたことはありません」
「そやねんな」
「お会い出来ることを楽しみにしています」
 このことは微笑んで話した。
「是非」
「そうなんやな」
「他の地の龍の皆さんと」
「仲間やからやな」
「左様です、そしてです」
 遊人はさらに話した。
「天の龍の方々ともです」
「会いたいんやな」
「空汰君も嫌いではないですし」
「それでか」
「是非」
「そやねんな、どうもな」
 空汰は語る遊人の顔を見て思った。
「こうして一緒に飯食って前以上に話をしてな」
「そうしてですか」
「そしてや」
 そうしてというのだ。
「やっぱり嫌いやないわ」
「そうですか」
「ああ、悪い印象は受けんわ」
「だからですか」
「ほんま出来たらな」
 一呼吸置いてまた話した。
「仲良うしたいわ」
「そう言ってくれますか」
「そやからお互いな」
「戦いで生き残れば」
「遊びたいな」
「いいですね」
「まあわいはあかんやろな」
 空汰は笑って述べた。
「そうした運命や」
「おや、何か言われていますか」
「ちょっとな、残念やけどな」
「ははは、それを言うなら僕もでしょうね」
 遊人は優しく笑って応えた。
「そんな気がします」
「この戦いでか」
「いなくなるでしょうね、ですが」
「それでもかいな」
「それもまた運命なので」
 だからだというのだ。
「いいですよ」
「運命に身を委ねるか」
「それが僕の考えです」
「そやからか」
「はい、ですから」
 そうした考えだからだというのだ。
「この戦いでどうなろうともです」
「受け入れるか」
「そうします」 
 こう空汰に話した。 
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