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レーヴァティン

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第二百七十九話 蘇る世界その十二

「あっちも食うか」
「それもいいな」
「寿司にすき焼きにな」
 久志は楽しそうに話した。
「刺身があるとな」
「嬉しいか」
「ああ」
 実際にというのだ。
「そう思うぜ」
「そうか」
「だからな」
 それでというのだ。
「俺もな」
「今はだな」
「こうしてな」
 酒も飲んだ、今は赤ワインだ。
「楽しむな」
「祝いでな」
「ずっとな」
「この世界を戻す為に働いてきたな」
「戦って政をして」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「働いてきたな」
「それをな」
 この世界では何十年もかかったこのことがというのだ。
「果たしたからな」
「だからだな」
「ああ」
 それ故にというのだ。
「嬉しくて仕方ないぜ」
「嬉しい時は喜ぶ」
「そうすべきだな」
「野球チームも優勝すればだ」
 その時はというのだ。
「胴上げをしてだ」
「ビールかけするな」
「それと同じだ」 
 まさにというのだ。
「だからだ」
「今はか」
「俺達はこうしてな」
「飲んで食ってだな」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「喜ぶことだ」
「そういうことだな」
「美味い」
 英雄は酒、日本酒を飲んで話した。
「実際にな」
「勝利の美酒ってやつだな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「この酒はな」
「そして馳走もな」
「勝利を祝う」
「そうしたものだな」
「そうだ、ではな」
「今夜は倒れるまで飲んで食おうな」 
 久志は笑顔で言った、そうしてだった。
 仲間達と共に勝利を喜ぶ宴を心から楽しんだ、そのうえで楽しい夜を過ごした。


第二百七十九話   完


                 2022・10・23 
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