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レーヴァティン

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第二百七十九話 蘇る世界その七

「今はな」
「これといって言えないな」
「どうもな、だからな」
「今は様子見か」
「そうなる」
 まさにというのだ。
「それを見極めることもだ」
「俺達の仕事か」
「そうなる」
 こう久志に話した。
「それでいいな」
「ああ」
 久志もそれではと応えた、他の仲間達もそうした。
「それじゃあな、じゃあ軍勢もな」
「今はだ」 
「ムーとアトランティスにな」 
「兵を戻すか」
「そうする、急がないが」
「それでも確かにな」
「兵を戻す」
 そのアトランティス、ムーにというのだ。
「いいな」
「ああ、今からな」
 こう話してだった。
 英雄達は空船それに移動の術も使いそうしてだった。
 百万の軍勢を彼等の場所に戻した、戻った彼等には順番に休暇を与えかつ通常の給与以外にだった。
 特別に報酬も出し酒や馳走も与えた、そのうえで宴を楽しませ。
 英雄達もだった、彼等でだった。
「ではだ」
「ああ、これからな」
 久志は英雄に笑顔で応えた。
「勝利を祝ってな」
「そしてだ」
 そのうえでというのだった。
「楽しむぞ」
「酒にご馳走をな」
「その二つをだ」
 まさにというのだ。
「心ゆくまでだ」
「楽しもうな」
「日本酒にワインにな」
 英雄はまずは酒の話をした。
「ビールやブランデーもだ」
「あと焼酎も出すか」
「酒は美味いものをだ」
「ありったけ用意してな」
「そしてだ」
「馳走もな」
「肉に魚に野菜にだ」
 それにというのだ。
「果物それに菓子もだ」
「沢山出すか」
「酒池肉林といこう」
「お前それは」
「女もだ」
 こちらもというのだ。
「楽しむ」
「やっぱりそうか」
「他の連中は伴侶は一人だが」
 妻にしろ夫にしろというのだ。
「俺はだ」
「違うな」
「起きた世界では違うが」
 それでもというのだ。
「こちらの世界ではだ」
「何人もか」
「大奥には五十人からいる」
「奥さんがか」
「いてだ」
 そうしてというのだ。
「日々楽しんでいる」
「そっちも酒池肉林か」
「女はいいものだ」
 実にという言葉だった。 
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