夢幻水滸伝
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第二百六十七話 徐州に向けてその十三
「そうなってます」
「自分は予想通りやけどな」
「そうなのですか」
「この勢いはな」
移動や輸送のそれはというのだ。
「船と鉄道やとな」
「二十四時間動くことも出来るので」
「そやからな、船で進んでもな」
これでもというのだ。
「十五ノット位でもや」
「結構な速さです」
「それが二十四時間となるとな」
「何百キロも進みます」
「それも多くの人やものを積んでや」
そのうえでというのだ。
「そやからな」
「便利ですね」
「文明の利器は色々あるが」
それでもというのだ。
「移動、輸送の手段としてや」
「鉄道と船は最高ですね」
「そう言ってええわ」
こう王に話した。
「そのうちの二つやとな」
「言えますね」
「ああ、そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「その二つを存分に使いますね」
「そうするな、後な」
「後?」
「空船もな」
こちらもというのだ。
「使ってくで」
「今現在は大量生産に入っていますね」
紅美が言ってきた。
「そうですね」
「ああ、それなり以上の国力が備わったさかいな」
「八億の人口と豊富な資源と」
「国力も急成長してるしな」
「そやからですね」
「空船もな」
これまで非常に高価でそうは持てなかったものだった、だが今の自分達の勢力の状況ならというのだ。
「今はな」
「どんどんですね」
「量産体制も整えたし」
それでというのだ。
「どんどんな」
「建造していきますね」
「そうするで」
こう言うのだった。
「これからは」
「そして用いますね」
「そや、兵器はあるだけで武器やが」
抑止力である、兵器にはそうした使い方もあるのだ。
「しかしな」
「用いることはですね」
「当然や、そやからな」
「移動や輸送にもですね」
「使ってくで」
空船もというのだ。
「戦の時も使うが」
「その為に建造してますし」
「そやからな」
それだけにというのだ。
「ここはな」
「どんどんですね」
「空船も移動や輸送に使ってな」
「戦力を徐州に集結させますね」
「そや、あとな」
施はさらに話した。
「羅達もや」
「空船の量産に入ってますね」
「そうなってるからな」
だからだというのだ。
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