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猫が病院に来て

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第二章

「子猫のうちの一匹を連れてね、君がいない時に」
「そうですか」
「子猫の一匹が具合が悪くて」
「それで、ですか」
「わしがすぐに診てね」
「獣医でもあるんで」
「それが縁で家族にしたんだ」
 虎猫達を見て話した。
「これが」
「ナア」
「ウニャア」
「ミャウン」
「ニャオン」
 子猫達も鳴いた、その彼等も見てさらに話した。
「片目が空かなかったがね、ちょっとした病気ですぐに治せたよ」
「それでそれが縁で」
「この子達を家族にしたよ」
「そうですか」
「君と同じだよ」
 こう言うのだった。
「そこはね」
「本当にそうですね」
「ニャア」
 オズデミールだけでなくダウジョも鳴いて応えた。
「猫は自分を助けてくれる人がわかりますね」
「そうだな、そしてそれに応えるのがな」
「人間ですね」
「そういうことだよ」
 オズデミールに笑顔で言った、そしてだった。
 レイハンルがイスタンブールの獣医の友人の家に行くと。
「ニャア」
「ウニャア」
「ニャオン」
「ミャウン」
 三毛猫と三匹の子猫達がいた、獣医は彼に猫達が家族になった理由を話すと。
「そちらもか、わしもだよ」
「病院に猫が来たのか」
「そうだ、子猫を連れて来てな」
「診てだな」
「それからだよ、いや本当に猫はな」
 三毛猫の親と子猫達を見ながら笑顔で話した。
「助けてくれる人がわかるな」
「その頭のよさと頼ってくれる愛嬌がな」
「全く以ていいな」
「そう思うよ」 
 笑顔で話して言ってだ、二人で猫の話をした。その話は非常に弾んだ。


猫が病院に来て   完


                 2022・12・24 
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