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レーヴァティン

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第二百七十三話 全てを整えその六

「ドラゴンや巨人の様な」
「倒すと途方もない経験値を得られるモンスターを多く倒さないとな」
「達せられないです」
「その一生の間にな」
「そうです」
 こう英雄に話した。
「流石に。そういえば巨人は」
 ふとだ、順一は気付いて言った。
「クトゥルフとはです」
「全く関係がないな」
「どの文献を読んでもです」
「関係を言っている書はなかった」
「そうでした」
 まさにというのだ。
「全く」
「巨人とは何か」
「そのことはです」
「まだわかっていない」
「時折出て来て」
 そうしてというのだ。
「そしてです」
「そのうえで暴れるな」
「まるで理性や知性はなく」
「ただ暴れるだけだ」
「種類は多いですが」 
 巨人のだ。
「しかしです」
「それでもわかっていることはな」
「むしろクトゥルフよりもです」
「遥かに少ない」
「一対何であるか」
「この世界に来てから気になっているが」
「しかしです」
 それでもというのだ。
「わかっていません」
「まるで災害だ」
 英雄はその目を鋭くさせて述べた。
「あいつ等はな」
「左様ですね」
「何時何処に出て来るかだ」
「全くわかりません」
 順一もこの言葉を出すしかなかった。
「どうも」
「そうだな、今は不思議とだ」
「出て来ませんが」
「しかし何時でもな」
「出て来る可能性はあります」
「俺は最初こう思っていた」
 英雄は真剣な声で述べた。
「あいつ等と海の魔神は関係があるのではとな」
「巨人が海の魔神の僕とですね」
「その可能性は高いとな」
「思われていましたか」
「そうだったが」
 それでもというのだ。
「違ったな」
「また別でしたね」
「そうだな、一切だ」
「関係がなかったですね」
「海の魔神はクトゥルフでな」
 この神でというのだ。
「眷属、深き者達を僕にしていても」
「巨人とは関係がなかったです」
「全くな」
「このことは確かで」
 こう言ったのは剛だった。
「巨人のことはね」
「わかっていないな」
「今はね」
「何者かな」
「巨人についても困ってるけれどね」
 災害の様なものとしてた、倒した時に得られる経験値と金は相当なものだが神出鬼没で巨体を以て暴れる彼等はまさに災厄そのものなのだ。 
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