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最適なリゾート地

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第二章

「ビーチで敦美ちゃんと一緒にね」
「くつろぐんだな」
「そうするわ」
 こう言ってプールサイドの安楽椅子に寝転がって敦美と一緒に注文したトロピカルドリンクやアイスクリームを楽しんだ、そして時々遊んだり一家でプールの中の出店で昼食やおやつを食べてだった。
 休日を楽しんだ、家に帰った一家はまた行こうと笑顔で話した。
 そして他の休日にはだ、直美は夫と娘にこう言った。
「今日はスーパー銭湯でね」
「バカンスか」
「そうするのね」
「そうしましょう、サウナに入ったりマッサージも受けて」
 その様にしてというのだ。
「楽しみましょう」
「私ジェットバス入りたいわ」
 娘はこちらをと話した。
「スーパー銭湯行くなら」
「わかったわ、じゃあお母さんと一緒にね」
「ジェットバス入るのね」
「そうしましょう」
「さて、肩凝りにもいいしな」
 夫はこちらのことを考えていた。
「行こうな」
「ええ、今からね」
 直美はその夫にも応えてだった。
 そうして一家でスーパー銭湯に行った、そしてだった。
 一家で楽しんだ、サウナもマッサージも楽しんですっきりとしてから家に帰った。兎角一家でだった。
 近所のプールやスーパー銭湯で休日を過ごすことが多かった、そして直美はある時こんなことを言った。
「旅行もいいけれどね」
「プールやお風呂に行ってもな」
「もうね」
 それでとだ、夫に笑顔で応えた。
「充分過ぎる程でしょ」
「楽しめるな」
「そうよ、リゾート地はね」
「身近にあるものだな」
「別に海外とかに行って」 
 直美はハワイのことを想いつつ話した。
「楽しまなくてもね」
「僕達みたいにだね」
「お家の近くの場所に行ってもよ」
「充分楽しめるね」
「もう楽しんだらね」
 それが出来たならというのだ。
「勝ちでしょ」
「それでね、じゃあこれからも」
「そうした場所に行ってね」
「楽しもうね」
「そうしましょう」
 こうした話をしたのだった、そしてだった。
 一家でプールやスーパー銭湯に行って楽しみ続けた、それが一家のバカンスであった。そこに不満はなく満足だけがあった。


最適なリゾート地   完


                  2022・12・18 
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