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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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第96話

 
前書き
もし、ガスの願いが不老不死→宇宙一のコンボならワンチャンあったかもしれない。

まあ、それでもゴジータやビルス、ブラックフリーザに跡形なく消し飛ばされて終わりだろうけど。 

 
バーダックの音声記録を聞いた悟空は今まで空いていた部分が埋まったような感覚を覚えた。

「ベジータ…オラ、ようやく自分に足りなかった物が分かったような気がする。」

「ふん、俺も改めてサイヤ人の誇りを考えさせられたぜ。まさか最下級戦士の貴様の親父からとはな。」

「はは…」

「しかし…ガキのお前とラディッツが生き残ったのはドラゴンボールのおかげだったとはな、汚いぞ貴様!」

「そんなこと言われてもなぁ」

「何が“すくすくと育ちますように…”だ。サイヤ人が甘えやがって」

「おめえだってオラの父ちゃんのこと言えねえだろ?オラ悟林から聞いてるぞ?この前こっそりブラにブルマに黙って菓子食わせてるってよ。娘には甘えよなあ?」

「それとこれとは話が別だろう!大体娘に甘いのは貴様もだろうが!!」

悟林が頼めば悟空もすぐに手を貸すので娘云々に関しては悟空に言われたくないベジータだった。

「それにしてもあんな凄え父ちゃんの子供なのにオラの兄ちゃんは何であんなだったんだろうなぁ?」

「知るか」

惑星ベジータが健在だった頃は幼いベジータも勇猛果敢なバーダックの噂を聞いていたが、確かにバーダックの音声記録を聞いて改めて考えてみると何故バーダックの息子なのにあんな弱虫が出来上がったのかベジータも不思議に思えてきた。

しかし、悟空の息子でありながら軟弱気質だった悟飯のことを考えればこういう血筋なのかもしれないとも思えてきた。

取り敢えずモナイトが新しい服を用意してくれたのだが、バーダックの旧式の戦闘服だったので馴染めず、悟空は改めて道着を用意してもらい、長袖だったので袖を千切った。

ベジータもサイヤ人の王族として常に最新型の戦闘服を着ていたし、地球に着てからは妻が用意してくれた戦闘服の着心地に慣れていたのでどうも慣れなかった。

運良くバーダックはジャケットの下はタンクトップ型のアンダースーツだったのでジャケットを脱ぐとブウと闘った時の格好になる。

モナイトにギリギリまで治療してもらっていたが、ガスがとうとう来てしまった。

「来やがったな…」

「ふん、いい加減奴らの面も見飽きてきた。ここで終わりにしてやる…」

「じっちゃん、グラノラを頼むぞ」

悟空とベジータはガスを迎え撃つために外に向かう。

「カカロット、どこまで回復した?」

「怪我はともかく気はまだ充分じゃねえ」

「そうか、俺も貴様と同じくらいだろう」

悟空とベジータもグラノラとの闘いからぶっ続けで闘っているのだ。

体力も気も万全とは言えない。

「カカロット、貴様も分かっているはずだ。」

「何がだ?」

「今の俺達では我儘や身勝手を使っても勝てる見込みがちっともないってことだ。」

万全の状態ならば真価を発揮出来るようになった身勝手“兆”、我儘ならば勝てる可能性は充分ある。

しかし、体力も気も不充分な今は勝てる見込みがない。

「ああ、分かってる。でもオラ達がやるしかねえ」

自分達が負ければモナイトもグラノラも殺されてしまう。

それは絶対に避けなければならない。

悟空自身ヒーローと思うつもりはないが、ヒータの悪行を許すことは到底出来ない。

「…フュージョンするぞ、カカロット」

「…え?」

「フュージョンしてやるって言ってるんだ。するのかしないのかさっさと決めやがれ」

外に出るとガスが目の前にいた。

「とっくに逃げ出しているかと思ったぞ」

「おめえ達こそ、早くここから出ていけ」

「出ていってやるさ、貴様らを殺した後でな」

「そうか…」

溜め息を吐く悟空。

そんな悟空にベジータは再び返事を促す。

「どうするんだカカロット?フュージョンするのかしないのか?早く決めろ!!やらないなら別にそれでも構わんぞ、俺もあんなみっともないポーズはしたくないからな」

「……ふ…ふふふ…」

「何がおかしい?」

いきなり笑いだした悟空にベジータは睨み、ガスも訳が分からなそうな顔をしていた。

「いやあ、おかしいじゃねえ…嬉しいんだ。フュージョンしてえってよ…プライドの高えはずのおめえの口から聞けたのがよ……最高だぜ、ベジータ」

「…下らん」

「…見せてやろうぜ、オラ達の…最強のフュージョン!!」

悟空がベジータと距離を取る。

何かするつもりだと分かったガスは妨害しようとする。

「何をする気か知らんが、俺がそんなことを許すと思うか!?」

「ベジータ!目を閉じろ!太陽拳!!」

飛び掛かるガスに対して悟空は太陽拳を使ってガスの視界を潰す。

「ぐっ!目が…!!」

「ベジータ、フュージョンのポーズ覚えてっか?」

「貴様は自分のことを心配しろ!行くぞ!!」

「「フュージョン…はっ!!」」

フュージョンの回数は少ないが、それでも悟空とベジータはフュージョンを一発で成功させる。

ガスの目が回復した頃にはそこに悟空とベジータはいない。

「…?だ、誰だ貴様…!?」

「「俺か?…俺は貴様を倒す者…悟空とベジータが合体して、ゴジータだ」」

一瞬で超サイヤ人ブルーに変身すると気合砲をガスに浴びせるゴジータ。

「ぐああああっ!?」

気合による圧力にも関わらずガスは1秒も耐えることが出来ず大きく吹き飛ばされた

「ぐっ!」

何とか空中で体勢を立て直したガスはゴジータを睨む。

「「さあ、決着を着けようぜ?」」

不敵な笑みを浮かべてゴジータは目を閉じると身勝手を併用してブルーの攻防速の精度を飛躍的に上げる。

桁外れのパワーにガスは無意識のうちに震えていた。

「ちっ!だああああっ!!」

オーラを迸らせながらゴジータに突っ込むガスだが、拳がゴジータに届く前にガスが吹き飛ばされてしまう。

「「流石は宇宙一。俺の蹴りを3発喰らって、五体満足とは大した物だ」」

「蹴りを3発…!?何のことだ!?」

ゴジータの蹴りが速すぎてガスでは何発喰らったのか分からないようだ。

「「悟林の真似をする訳じゃないが、今度は貴様にも見えるようにゆっくりとやってやろう。来い」」

「抜かせっ!糞猿っ!!」

再び飛び掛かるガスだが、今度はガスにも分かるように蹴りを3発ぶちこんで吹き飛ばした。

「「どうした?宇宙一なんだろ?だったら早く本気を見せてくれ、あまり時間を無駄にしたくないんでな」」

「ぐっ!!うおおおおおっ!!汚いぞ貴様!合体なんてしやがって!!」

「「ふう、良く言う。貴様はドラゴンボールで楽して宇宙一になった癖にな。ほらどうした?こんなんじゃマッサージにもならねえぞ」」

ガスの拳はゴジータの体を確かに攻撃しているのだが、あまりの強靭すぎる気と肉体に逆にガスの拳が傷ついている始末だ。

棒状の武器を作り出して脳天に叩き込むが逆に武器が砕ける有り様だ。

「「さて、今度は俺の番だな」」

「っ!?」

棒立ちの状態から一気に距離を詰められ、胴体に無数の拳打を叩き込まれる。

そして背後を取ると膝蹴り3連発とサマーソルトキック。

そして両手の気弾を振り返り様に撃ち込んだ。

静から動。

まるで無風の水面のような静けさから一気に爆発するような激しさのような猛攻だ。

「ぐ…うう…!」

気弾をまともに喰らったガスは痛みに呻いている。

「「少しやり過ぎたか?俺としたことが小便ちびりの弱虫相手に大人げなかったかもな。」」

「く、くそ…こんな…」

「「こんなはずじゃなかったか?まあ、そんなに落ち込むな。俺も驚いている…自分自身を知るってことがどれだけ大きいのか…その点に関しては貴様らに感謝しているぞ。貴様らがシリアル星に俺達を呼ばなければきっと悟空は足りなかった物を埋められなかった。貴様らが俺達の成長を促してくれたんだ。ありがとな」」

ゴジータの皮肉にガスは屈辱で顔を歪める。

「ぐおおおおおおっ!!」

怒りでガスのパワーが膨れ上がり、次元に穴を開けるレベルとなる。

そしてガスは高めた気を気弾として作り出す。

「こいつが俺のフルパワーの一撃だ!避ければシリアル星が吹っ飛ぶ!!受けざるを得んぞ!!」

サイヤ人は宇宙空間での活動が出来ないのでかわせないはず。

これでゴジータを殺そうとするが、ゴジータは一瞬で距離を詰めてガスの気弾に介入した。

外部から他者の気が入り込んだことでガスの制御が利かなくなり、暴発してしまう。

ゴジータは瞬間移動で離脱したが、放つ直前だったガスはそうはいかない。

自分の気弾でダメージを受けてしまうと言う結果にガスは心身共に追い詰められていく。

「くそおっ!!」

今度はゴジータを瞬間移動させて不意を突こうとするが、ゴジータの身勝手が勝手に攻撃される箇所を強化する。

「「貴様は自分以外を瞬間移動させられるのか。だが通じなければ意味がないな」」

殴った拳が痛むガスにゴジータは一気に畳み掛けるようにフルパワーの超サイヤ人ブルーに変身した。

「な、何…!?」

更に広がった実力差に驚愕するガスにゴジータは親指を弾いて弾丸のような空圧を額に叩き込む。

そして怯んだ隙に猛ラッシュを叩き込み、ガスを一方的に追い詰める。

「「行くぞっ!!はあああああっ!!」」

殴り飛ばした後に無数の気弾を浴びせる。

「「ギャリック砲ーーーっ!!」」

そしてその直後に追撃のギャリック砲を叩き込む。

ガスに直撃すると大爆発が起きる。

爆煙が晴れるとそこには倒れているガスの姿があった。

「「おい、貴様ら。最後の警告だ…今すぐこの星から出ていけ」」

「チッ!おい、何しているガス!?お前は宇宙一になったんだぞ!早く起きて闘え!!」

ガスに向かって叫びながら全く近寄ろうとしないエレク。

「「無駄だ。これ以上闘っても意味がない、また相手になってやる」」

「ふざけるな!ガスにそんな余裕はないんだ!!」

「「?」」

エレクの言葉にゴジータが眉を顰めると、ガスが起き上がる。

「「貴様、まだ動けるのか?しぶとい奴だ…ん?」」

ガスが起き上がるのと同時にオーラが吹き上がる。

そしてパワーも格段に上昇しているが、見た目が先程より随分と老けている。

それどころか時間が経過する度にガスの顔に刻まれていく皺が深い物になっていく。

「かあああ…っ!」

「「パワーがさっきより格段に上がっているな…(そしてパワーが上がるごとに奴の生命力が落ちていく)」」

「全身の細胞が燃料として燃えている…こんな快感は初めてだ…!!」

ガスはどんどん増していくパワー感に酔いしれているが、ゴジータの表情は険しい物になっている。

「があっ!!」

ガスが超能力でゴジータの動きを止め、殴りかかるが、ゴジータはその拘束を容易く破って蹴り飛ばす。

「「おい、ガス。悪いことは言わないからもう闘いを止めろ、これ以上やっても無意味だ。それに…」」

「黙れ…俺はヒータを宇宙一の組織にする…そのためなら俺は何だってするっ!!」

再び突撃するガス。

拳に気が具現化する程に凝縮され、何度もゴジータに襲い掛かるが、ゴジータはそれを簡単にいなしていく。

時間が経過するごとにガスの老化が早まり、パワーが上がっていくが、ゴジータのレベルまでは程遠い。

「「(時間が経つごとに老けていく…まさか、こいつ…)」」

このままだとガスは悲惨なことになると判断したゴジータはガスの攻撃を捌きながら必殺技を至近距離で叩き込んだ。

「「かめはめ波ーーーっ!!!」」

極大の気功波を喰らったガス。

爆煙が晴れると白目を剥きながらも攻撃しようとするガスにゴジータは顔面に拳を叩き込んで吹き飛ばす。

「「…おい、貴様!あいつを宇宙一にする願いを叶える時、何を言った!?」」

明らかにガスの様子がおかしい。

グラノラと同じ願いならここまで老けるようなことになっていないはずだ。

「「まさか、貴様…あいつを宇宙一にするために常に寿命を消費させているのか!?」」

「…チッ、ああそうだ!全てはヒータが宇宙一になるためにな!!折角宇宙一にしてやったのにあの無能が…!」

「「…あいつは貴様のために闘ってきた…それを貴様と言う奴は…貴様はどこまで性根が腐っている!!」」

「くっ!!」

ゴジータの怒声に気圧されたエレクは兄弟達を放置してシリアル星から脱出しようとする。

「「逃がすと思うか!!」」

普段ならここまで激怒することがないゴジータだが、弟の気持ちを踏みにじり、挙句の果てに寿命まで好き放題に扱うエレクにはもう我慢ならなかった。

「「かめはめ…」」

あまりにも過剰威力の技で始末するとゴジータに即決させる程にエレクはゴジータの怒りを買っていた。

しかし、怒りで視界が狭くなり、気の探知能力が悪くなっていたのからしくない被弾をしてしまう。

「「なっ!?」」

気弾がゴジータの背に直撃し、驚いたゴジータが振り返ると変わり果てた…まるでゾンビのような姿となったガスがいた。

「か…かかかか…」

「「お前……」」

「また…力が沸いてくる…っ…これなら貴様を殺せる…」

「「(…まるで呪いだ…こいつは宇宙一の呪いにかかってしまったんだ…)」」

もうガスに対しては怒りどころか哀れみしか沸いて来ず、ゴジータは結局何にも恵まれなかった哀れな男を見つめる。

しかし、そんなゴジータの目が気に入らなかったガス。

「何だ、その目は…何だその哀れむような目は!?」

「「ガス…はっきり言おう。お前では俺には勝てない…」」

「っ!!」

「「今からドラゴンボールを集めに行ってやる…集め終わるまで待っていろ」」

それだけ言うとゴジータはガスに背を向けた。

無防備に背を向けたゴジータにガスは驚く。

闘っている間は感じていた激しい闘争心もまるで感じられない。

自分には闘う価値がないと言いたいのか?

「ふ、ふざけるな…俺は宇宙一だ…だから貴様はエレクの…ヒータのために…殺されるべきなんだーーーっ!!」

ガスは自分では気付いていないがゴジータに攻撃を仕掛けようとするのが自分の死を速めることになった。

「「馬鹿野郎…っ!はあっ!!」」

放り投げられた気弾に対してゴジータは気を極限まで引き上げて気合で消し飛ばした。

それに驚愕するエレクとガス。

そしてガスの呪いがゴジータを上回ろうと更に寿命を燃やした結果、ガスは糸が切れた人形のように倒れ、骨となり、そして残った骨も砂のように消えた。

死体すら残らなかったガスにゴジータは複雑な表情を浮かべ、そして力の使いすぎでフュージョンが解除されてしまう。

分離した悟空とベジータも複雑な表情を浮かべていた。

「…ガス…」

「哀れな野郎だ。」

「くそ、役立たずの無能が!せめて最後くらい俺の役に立ってから死ね!!」

「おめえ…っ!自分の弟を…!!」

「ここまで胸糞悪い奴は初めてだぜ…」

「お主達、大丈夫か!?」

モナイトとグラノラがこちらに駆け寄ってきた。

「グラノラ!おめえ傷は…」

「…問題ない。途中でモナイトの治癒能力が目覚めたようでな。全快の状態だ」

「短時間で能力を使ったことで治癒能力が強化されたんじゃよ」

「そうか…しまった!!追うぞカカロット!!」

エレクのことを思い出して振り返ると既に逃げられていた。

慌てて追い掛けるが、既にエレクは気配を消して身を潜めながら逃げていた。

「くそ!覚えておけよサイヤ人共!何時か必ず…」

「申し訳ありませんが…あなたに次はありませんよ。エレクさん」

「なっ!?お、お前は…」

次の瞬間、エレクの胸は気弾で貫かれていた。

「ガスさんのことは残念でしたねぇ。ですが、身に余る野望を抱いていた時点であなたの破滅は決まっていたのですよ。昔のように私の言うことを聞いていれば長生き出来たと言うのに…」

「フ、フリーザ…っ!!」

「エレクさん、あなたの考えはとっくに分かっていましたよ。あなた方ヒータが我が軍との取り引きで姑息なことをしていても、色々と使えるから放置していたのですが…私はね、身の程を弁えないお馬鹿さんが大嫌いなんですよ。さようなら、兄弟最弱のエレクさん。さあ、お兄さんの最期を見届けてあげなさい…あなた方の末の弟を利用して殺した…あなた方に実力を隠し続けてきた弱く哀れなお兄さんを」

「っ!!」

エレクの意識が無くなる寸前に見たのは愕然とした表情を浮かべた妹と弟の姿だった。

「「フリーザ!!」」

「あれが…フリーザだと…!?」

モナイトの能力で全快した悟空とベジータがフリーザの姿を発見して驚き、グラノラは初めて見るフリーザに目を見開く。

「お久しぶりですね、お2人共。こんな星でも一緒とは余程仲がよろしいんでしょうね」

「おめえ、何でここに!?」

「エレクさんに呼ばれましてね。まあ、エレクさんはガスさんを使って私を殺そうとしていたようですが…まあ、例えガスさんと闘っても私が勝ってましたがね…あなた方には余計な手間を省いてくれたお礼をしなくてはなりませんねえ。ご褒美に特別に見せてあげましょう、私の新たな進化を!!」

「金色か!?」

ベジータが我儘の極意に変身し、悟空も身勝手の極意“兆”に変身して構えた瞬間。

フリーザの体が黒く染まった。

「安っぽいネーミングですが、ブラックフリーザと言いましょうか」

ブラックフリーザと言う変身をした瞬間、悟空とベジータが吹き飛ばされていた。

万全の2人でも対処出来ない速度。

そしてグラノラが気弾を撃つよりも前に尻尾を軽く振った一撃でグラノラは気絶してしまう。

「ぐ…っ」

「き、貴様…その変身は…」

「実はたまたま制圧した星に外界と時間の流れが異なる部屋…異次元世界がありましてね。そこで10年程トレーニングさせて頂きました。以前ブロリーさんを破ったあなた方の合体に対抗するためにね。セルさんがいてくれて本当に助かりました。おかげで思っていたよりもトレーニングが捗りました…では、私はこれで…私はあなた方と違って忙しいのですよ。仕事が溜まっていますからね」

呆然としているマキとオイルを厨房係とウェイターとして雇い、フリーザは宇宙船に戻っていった。

モナイトがやってきて、慌てて回復し、3人は起き上がる。

「フリーザの野郎…とんでもなく強くなっていやがった…取り敢えずベジータ。一度地球に戻ろう」

「ああ」

「おめえ達はどうする?」

「俺達はドラゴンボールを集めてこの星を元に戻す。これが最後だ…」

「そうじゃな、ドラゴンボールはその願いを叶えたら封印した方が良いじゃろう」

「なら、これを使え」

ベジータはマキ達を締め上げた際に取り戻したドラゴンレーダーをグラノラに渡す。

「…すまない……俺も夢の中で俺達を助けてくれたサイヤ人の声を聞いていた……俺は復讐に目が行き過ぎて周りが見えていなかった…迷惑をかけた」

サイヤ人が憎いことは変わらないが、それはシリアル星を滅ぼした連中で、同じサイヤ人でも何もしていない者達にそれをぶつけるのは間違いだったとようやく理解出来た。

恐らくヒータの組織はフリーザ軍に吸収されるであろうし、マキとオイルも今までのやりたい放題な生活は出来ない。

リーダーのエレクと最強の戦士だったガスは死んだので仇の組織は実質滅んでしまった。

「気にすんじゃねえよ。そんだけ大切だったんだろ?死んだおめえの母ちゃんやこの星の人達がよ…オラにも嫁さんや娘や息子もいるからおめえの気持ちは分かるさ」

「もし、サイヤ人と闘いたくなったらまた相手をしてやる。貴様に戦士としての誇りがあるならな」

「ああ、もし闘う機会があったら今度は負けない」

笑みを浮かべる3人にモナイトは穏やかな表情を浮かべながら悟空にバーダックの形見となるスカウターを渡した。

「じゃあな!!」

悟空は瞬間移動で悟林の気を頼りに地球に帰還し、悟林お手製の焼き蕎麦を食いまくっているビルスを見て悟空も腹を空かせる。

「あーーーっ!腹減ったぞーーーっ!!」

「あ、お帰りお父さん。今、用意するから待ってて」

悟空も具だくさんの山盛り焼き蕎麦を食べながら互いに起こったことを話し合うのであった。

特に悟空の感心を引いたのが悟空の両親の話で、母親が悟林そっくりで悟飯曰く悟林より穏やかだったらしい。

「姉さんと同じ顔なので本当に驚きましたよ!姉さんと同じ顔なのに穏やかで…少し怖かったです」

「悟飯ちゃんは少しその口を閉ざそうか?」

余計なことしか言わない悟飯はしばかれた。

父親の方はぶっきらぼうな感じだったが、悟空のことを気にしていたらしい。

そして悟林がラディッツを始末した後はあっさりと流すサイヤ人らしいところもあったらしいが。

因みにラディッツと会った3人揃って思うところがあったらしい。

「何であんなお祖父ちゃんとお祖母ちゃんの子供なのに伯父さんはあんなだったんだろうね?」

「「さあ?」」

宇宙の神秘を感じた3人であった。

一方地獄ではバーダックは上手く地獄の罰をかわしながら寝転んでいたが、どこか上機嫌であった。

「お、おい…お袋…親父が上機嫌だぞ…何があった…」

上機嫌な父親に引いているラディッツにギネは上機嫌で答えた。

「あっ!ラディッツ!あたし達少し前に孫に会えたんだよ。ほら、あんたを地獄に戻した…」

「カカロットの娘にか!?…やはりあれはカカロットの娘だったか…恐ろしいところは親父に似たのかもしれん…」

「孫はあれくらいヤンチャなのが良いんじゃないか」

「ヤンチャで済ませるな!あんな親父みたいな恐ろしい存在に育ちやがって!一体カカロットの教育はどうなっている!!折角暴れられると思ったと言うのに…!親父のような理不尽な奴が何人もいるなんて地獄のような星だな地球は!!」

「殺されるのはてめえが弱えからだろうが。」

「なっ!?ぐはっ!!」

父親からの拳骨を喰らったラディッツは痛みに悶える。

「黙って聞いてりゃあ情けねえことをベラベラと…どうやらてめえは根性から叩き直さねえといけねえらしいな」

「ま、待て親父!俺はカカロットのような落ちこぼれと違ってベジータと組まされた一流のエリートだぞ!?」

「その一流のエリートが尻尾も鍛えてねえ。戦闘力はたったの1500。カカロットのガキからも酷え評価しかされてねえんじゃ世話ねえぜ」

「う、うおおおおっ!?は、放せ親父ぃっ!!」

「はは、頑張りなよー」

首根っこを掴まれて引き摺られていくラディッツの姿はとてもではないがエリートには見えなかった。

そしてその姿を見られた地獄のサイヤ人からは再び笑い者にされてしまうのであった。


(キャラ紹介)



“未来トランクス”


改変される前の本来辿るべき世界線のトランクス。

この世界では悟空がナメック星での闘いから地球帰還後に間もなく心臓病を発症して死んでしまい、その3年後に人造人間が出現してしまう。

この時点では地球の主力となるベジータは超サイヤ人になれず、ピッコロも神様と同化する余裕もなかった。

悟飯に至っては父親の死と勉強に傾倒していたため、フリーザとの闘いの時よりも弱くなっていた。

その上充分な修行もしていなかったために悟林以外はまともな勝負にならない有り様であった。

悟林が時間を稼いでいる隙に悟飯がドラゴンボールを集めようとしていたが、ピラフ一味に使われた上にピッコロが殺されたことでドラゴンボールが使えなくなってしまう。

まともに闘えるのが悟林と悟飯だけと言う最悪な時代で2人の闘いを見ていたトランクスは悟林に弟子入りして戦闘力を伸ばしていく。

正義感が強く、今の悲惨な時代に涙するくらい優しい少年だったが、同時に強敵を前にジッとしていると体がウズウズしてくると言う確実にトランクスにもサイヤ人の血が流れている。

因みにブルマと悟飯はかなりオブラートに包んでベジータのことを話していたが、悟林はそんなの一切なくベジータの悪行などを包み隠さず話していたのでベジータが物凄い悪人と言うのは既に知っていた。

その後は悟林との修行で超サイヤ人に変身出来るようになり、戦闘力を伸ばしていったが、それでも人造人間には及ばず悟林が自分を庇って片腕を失うことになる。

その後も修行は継続するのだが、13歳の時に師匠を失う。

悟林の代わりに悟飯が師匠となるが、それでも1対1でも敵わず逃げるのがやっとな戦闘力であった。

タイムマシンに乗って過去に行き、過去の師匠と共闘と組み手、悟空との手合わせで希望を感じて未来に戻り、今度は悟飯と共に過去に向かう。

しかし、一度過去に行き、フリーザを倒してしまったことによる変化は想像以上に大きく、未来より強い人造人間や謎の生物に悩むことになる。

その後は悟空に連れられて精神と時の部屋でベジータと修行することになる。

前々から悟林からベジータの人となりを聞いていたので大きな衝突はなかったが、この修行がベジータとの距離を大きく縮めた。

セルとの闘いでは基本原作通りだが、大ゼル化した際には総力戦で闘うが、やはりまともにダメージは与えられず過去の悟林の捨て身の攻撃で倒し、過去の悟林が死んでしまったことに落ち込む。

しかし、復活したセルによって心臓を貫かれ即死。

その後はドラゴンボールで復活し、悟飯と共に人造人間とセルを倒した。

この時点で超サイヤ人2への変身が可能となっていた。

その後は界王神と出会い、ダーブラとバビディを倒すが、復活したブウには敗北。

ブウが長期睡眠に入ったのを利用して界王神界で死んだ師匠の悟林の激しい修行を受けて劇的に戦闘力を伸ばす。

悟飯が老界王神の儀式を受けている間の時間稼ぎを買って出てブウと闘うが、ブウの想像以上の再生能力に苦戦するが、ブウが人々を菓子にして食べたことで激怒し、超サイヤ人2の潜在パワーの一端を解放し、超サイヤ人3に匹敵するほどのパワーを発揮して最初のブウを圧倒するものの、怒りによって悪ブウとなったブウには逆に圧倒されてしまうが、時間稼ぎは果たせた。

未来トランクス編ではタイムマシンのエネルギーが片道分まで溜まるまで悟飯と共にブラックと闘っていた。

しかし、ブラックのパワーアップには潜在能力を解放した悟飯でさえ太刀打ち出来なかったため、ブルマ達の犠牲を出しながらも過去に向かう。

悟林達と再会し、最初の手合わせでは超サイヤ人3の悟林を相手に超サイヤ人2で互角であり、潜在能力を解放した悟林には超サイヤ人2のフルパワーで対抗した。

悟飯との修行でベジータの超サイヤ人2フルパワーと同等のパワーを発揮出来るようになっていた。

流石に神の領域の変身には及ばないが、このレベルのトランクスが相手にならないブラックへの警戒心を高めさせることとなる。

その後は父親達の助力でゴッドになり、悟天と過去のトランクス、過去の悟林、自分と悟飯の5人で精神と時の部屋に入りゴッドの完全な体得をする。

その後は悟空達と共に未来に行ってブラックとザマスと交戦するが、超サイヤ人ロゼのブラックと神の力を行使するザマスに敗走し、悟空達を過去に逃がすためにブラック達に挑むが、追い詰められてしまうが、あの世の悟林からの励ましもあって、全てを解放して超サイヤ人怒りへと変身する。

その後は一度撤退して休息を取ってからブラックと闘うが、ザマスの復活パワーで圧倒されてしまう。

戻ってきたベジータ達がブラックを圧倒するが、ロゼ3に進化したことで形勢逆転し、トランクスは悟飯とフュージョンしてゴハンクスとなってブラックを撃破した。

その後は過去のドラゴンボールで未来の人々と星を元に戻してもらい、希望を抱いて未来に帰還した。


“我流剣術”


未来トランクスが独自に編み出した剣術。

我流ではあるが完成度は高く、気を上乗せすることで高い切断力を誇る。

劇場版では未来の人造人間も直撃は避ける威力。


“超サイヤ人”


未来トランクスが13歳くらいに体得した変身。

変身しても未来の人造人間には敵わないが、メカフリーザとコルド大王は一蹴出来るくらいの戦闘力はある。

その後は精神と時の部屋で超サイヤ人の壁を超えることは出来たものの、やはりベジータの血と言うべきなのか、超1-3のパワー感に酔いしれて欠陥変身だと気付かないままセルに挑んで敗北し、その後は悟空達に倣うように修行したが、ベジータと互角くらいの戦闘力で終わる。


“超サイヤ人2”


未来の人造人間を倒してから悟飯との修行で体得した。

未来のセルと闘った時は超サイヤ人で倒してしまったが、後のブウの騒動の時に変身した。

過去の超サイヤ人2同様にやはりブウを相手にするには力不足だったが、怒りによる限界突破で超サイヤ人3と同等のパワーを発揮することが出来るようになった。

その後は悟飯との修行でベジータの超サイヤ人2フルパワーになれるようになった。


“超サイヤ人ゴッド”


過去での修行で体得した変身。

混血故かブルーになれず、この変身でブラックとザマスと闘うが、ゴッドを超えたロゼの相手は出来ず追い詰められる。


“超サイヤ人怒り”


あの世の悟林からの励ましもあり、全てを解放したトランクスのゴッドを超えた姿。

超サイヤ人の金髪に蒼いオーラを覆う金色のオーラが特徴の、ブルーともロゼとも違う進化を遂げた変身。

パワーならブルーを超えるが流石にパワーアップしたロゼには敵わなかった。


“未来悟飯”


本来辿るべき世界線の孫悟飯。

フリーザとの闘いまでは同じ歴史だが、それ以降の歴史が違う。

幼少期に心臓病で父親を喪い、更に数年後に現れた人造人間に悟林を除いた仲間達が死亡した上にドラゴンボールまで使えないと言うおまけ付き。

この歴史の悟飯は人造人間出現まで修行はしておらず、フリーザ戦の時よりも弱くなっていた。

生き延びてからは悟林から修行をつけてもらい、超サイヤ人に変身出来るようになったが、未来の環境では素の実力が付くのに大分時間が掛かったので15~6歳くらいに変身出来た。

その後は基本的に後方から悟林をサポートしながら人造人間と闘っていたが、無限のエネルギーを持つ人造人間には勝てず敗走が続く。

トランクスとは兄弟弟子であり、悟林が死んでからは悟飯が代わりに師匠となって鍛え、人造人間に挑んだが、それでも人造人間との差は大きく負けていたが、姉の死後に怪我をしていたビーデルを助け、後に結ばれて娘のパンを授かった。

その後は改変した過去に飛び、人造人間と交戦するが、未来よりも遥かに強い人造人間には手も足も出ずに敗北し、その後は精神と時の部屋で過去の自分と過ごすと言う不思議な時間を過ごす。

部屋から出た時点でレベルが格段に上がっており、過去の悟飯と同等の戦闘力となっていた。

セルゲームではあまり活躍はしなかったが、超サイヤ人2相当のパワーアップを遂げたセルの攻撃を真正面から受けても死なないと言う過去の自分と同じく高いポテンシャルが見える。

その後は未来に戻って人造人間を瞬殺し、未来のセルを倒して平和を取り戻す。

ブウの騒動ではバビディの宇宙船でダーブラと闘うが余裕で倒すが、バビディの作り出した偽物には苦戦し、ブウの玉を一斉攻撃するが、ブウの復活を許してしまい、敗走してしまう。

その後は界王神界でゼットソードを抜いて、それを利用しての修行をし、あの世から連れてこられた姉との猛修行と老界王神の儀式で潜在能力解放で悪ブウを瞬殺する戦闘力を発揮する。

更に現れたブラックには究極化の力を持ってしても敵わず、敗走する。

タイムマシンでもう一度過去に行き、精神と時の部屋の修行で超サイヤ人ゴッドと究極神化の力を体得して過去の悟飯と久しぶりの交流をしてから未来に戻る。

ブラックとの闘いでは押されていたが、最後の闘いではトランクスとフュージョンしてゴハンクスとなってロゼ3のブラックを撃破し、過去に戻って過去の姉との手合わせをして更なる成長を約束して未来に帰還した。


“未来悟飯の武術”


悟飯は悟空に修行を付けてもらう機会がなかったため、戦闘スタイルは過去の悟飯が悟空寄りならばこっちはピッコロ寄りになっている。


“超サイヤ人”


悟飯が変身したのはこの作品では15~6歳くらいの時。

この作品の悟飯はフリーザ戦では基本的にサポートが精々で瀕死になる機会がなく、人造人間との闘いでは18~19万くらいの戦闘力。

未来の環境を考えると15歳くらいでようやくナメック星終盤の悟林より下の200万くらい。

過去に向かう直前の戦闘力はナメック星終盤から地球帰還時の悟空の中間の350万あたりか。

過去に行き、精神と時の部屋で大幅にパワーアップし、きっかけさえあればセルを倒せるレベルにまで到達していた。

ブウ戦でも通常の超サイヤ人でダーブラに優位に立つ戦闘力を誇っていた。


“超サイヤ人2”


この作品では未来のセル戦の時点で変身出来ていたが、変身する必要がないくらい容易に倒せてしまったので実戦ではダーブラ戦が初。

ダーブラを瞬殺したが、ブウには敗北してしまう。


“潜在能力解放・究極化”


悟飯の持つ潜在能力を引き出した形態。

その戦闘力はパワーアップしたはずの悪ブウを瞬殺する程だったが、後に現れたブラックには敵わなかった。


“超サイヤ人ゴッド”


過去での修行で体得した。

基本的に出番がない形態。


“潜在能力解放・究極神化”


過去の悟林と同じく超サイヤ人ゴッドの要領で潜在能力を解放した状態で、戦闘力は過去の悟林の究極神化と同等。

ブラックに挑んだものの、パワーアップしたブラックには敵わなかったが、終盤にてフュージョンでゴハンクスになった際に発動し、ロゼ3のブラックを圧倒した。 
 

 
後書き
半オリジナルのグラノラ編終了!!

まあ、ガス相手にフュージョンはやり過ぎかなと思ったけど対して強くない敵がドラゴンボールで強くなったんだし
…ね…他のドラゴンボール強化を許せるのは相応の努力をしていたのが大きい…。

ただゴジータにとっては凄い苦い勝利でしょうが…ガスの最期らへんの時はフリーザにとどめを刺した時の悟空のような表情。

後は新章が来るまでのんびりします。 
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