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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その四十七

「連合の中でもそうだしな」
「大国が威張っていて」
「俺の祖国は今インドネシアとちょっとな」
 連合の中の大国のその国と、というのだ。
「揉めてるけれどな」
「分がですね」
「どうもな」
 これがというのだ。
「悪くてな」
「お困りですか」
「向こうの方が強くてな、押されてるな」 
 外交交渉のそれでというのだ。
「苦しいぜ」
「左様ですか」
「そういうことも見てな」
「今思われますか」
「やっぱり人口はな」
 何といってもというのだ。
「多いに越したことはないぜ」
「それは何処でも一緒ですね」
「連合の中でもな」
「各国同士でも」
「もっと言えば国の中でもな」
 各国のというのだ。
「地域同士で言い合いになるとな」
「ああ、人口が多いと」
「それで拓けてるとかな」
「そうしたお話にもなるので」
「だからな」
 各国の中でもというのだ。
「その地域でな」
「人口が多いとですね」
「それで勝てるからな」
「本当に人口は、ですね」
「第一だよ、そう思うと我が国は」 
 余計にというのだ。曹長はそうしたことを話しつつそのうえで軍曹に対してこうしたことも言うのだった。
「もっとな」
「人を、ですね」
「増やしていきたいな」
「産めよ増やせよですね」
「うんと増やしてな」
 そしてというのだ。
「大国にもなってな」
「インドネシアともですか」
「勝ちたいな、まあ今は揉めていても」
 そのインドネシアと、というのだ。
「それでもな」
「これからはですね」
「また手を結ぶこともな」
「ありますか」
「別のことでは今仲良くしているしな」
 揉めている案件とは別に、というのだ。
「IT技術のことだとな」
「そっちではですか」
「一緒に研究しているさ」
「そうですか」
「今揉めてるのは鉄道のことでな」
 こちらでというのだ。
「インドネシア資本が強引にな」
「入ろうとしていますか」
「ああ、こっちの国の鉄道にな」
「それをですね」
「こっちはな」
 どうにもというのだ。
「自国でと思っているのにな」
「インドネシアがですか」
「売り出しに来たんだよ」
「よくあるお話ですね」
「折角国内の鉄道産業育成しようと思ったら」
 その時にというのだ。
「向こうが来たんだ」
「インドネシアも商売については」
「シビアでな」
「入ろうとしてきていて」
「うちも押されているんだよ」
「それで揉めていますか」
「けれどITだとな」
 こちらではというのだ。 
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