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八条学園騒動記

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第六百七十七話 虫になるその三

「軍隊でもです」
「使うにはか」
「厳しく制限されています」
 そうなっているというのだ。
「非常に効果的ですが」
「それだけに危険だからか」
「ですから」
 その為にというのだ。
「厳しく制限されています」
「何でも見聞き出来て暗殺も出来るならね」
 それならとだ、ラビニアも言ってきた。
「それじゃあね」
「非常に危険ですね」
「そうよね」
「ですから私が使えるのは特例で」
「マハラジャの娘さんだから」
「しかも使用するにあたってはです」
 今回の様にというのだ。
「国家主席の許可が必要です」
「マウリアの国家元首の」
「今回もそうでしたし」
「マウリアの国家主席さんからなのね」
「極秘ですが」
 それでもというのだ。
「しっかりとです」
「許可を得ているのね」
「連合でもこうしたドローンの使用はです」
「政府の許可が必要なのね」
「各国政府代表及び中央政府大統領の」 
 まさにその彼のというのだ。
「左様です」
「相当なものなのね」
「実はこの度連合で使用するので」
 この国でというのだ。
「中央政府大統領、日本の内閣総理大臣からもです」
「許可を得たの」
「そうしました」
「また物々しいわね」
 ラビニアはここまで聞いて驚きを隠せない顔で述べた。
「マウリアの国家主席だけでなくて」
「はい、そうまでしないとです」
「使えないものなのね」
「あらゆる情報が手に入るので」
 そうしたものだからだというのだ。
「あらゆる場所に入られるのですから」
「それって確かにね」 
 ラビニアも言われて頷いた。
「物凄いわね」
「最強の兵器の一つですね」
「ものを知ることってね」
「はい、最強の武器になります」
「そう考えたらね」
「極めて小型のドローンはです」
 それはというのだ。
「これは昆虫型でなくともです」
「虫の形ならカモフラージュ出来るけれど」
「そうでなくともです」
「何処でも入られて物凄く見つかりにくいから」
「最強の兵器になるので」
 だからだというのだ。 
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