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レーヴァティン

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第二百六十八話 神託が教えたことその四

「ここはな」
「お二人がですね」
「全ての力を放ち」 
 その様にしてというのだ。
「南の極の地を出し」
「そこにですね」
「軍を全て送り込み」
 二つの浮島のというのだ。
「魔神の軍勢と戦いな」
「倒し」
「そして魔神自身もだ」
 その彼もというのだ。
「倒す」
「そうされますね」
「そうする、それでだが」
 英雄はここであらためて言った。
「神具のことだが」
「それな、ほんまに来るか」
「そこが気になるな」
「どうもな、どうなるやろな」
 耕平が応えたその瞬間にだった。
 全員の前にそれぞれ五つずつ 武具や書が出て来た、耕平は自分の前に出て来たそれ等を見て言った。
「言った傍からやな」
「そうだな」
「これは有り難い、力もな」
 これもというのだ。
「これまでより遥かにや」
「レベルとして四十以上は優にな」
「上がった感じがするな」
「そうだな」
「後で神具を詳しく確かめるが」
「これだけあったらな」
 神具がというのだ。
「一人当たり六つずつになった」
「そうなるとな」
「かなりのもんや」
「これだけの力があればな」
 それならというのだ。
「魔神とも戦えるかもな」
「むしろこれだけのものがないとだな」
 英雄は腕を組み述べた。
「魔神とは戦えないということか」
「逆に言えばか」
「そうかもな」
 こう耕平に話した。
「これは」
「そうかもな、ほなな」
「次の動きにだ」
「移ろうな」
「是非な、ではだ」 
「大坂に戻るな」
「ここまで来たなら一気にだ」
 まさにとだ、英雄は語った。
「ことを進めるべきだと俺は思うが」
「そうでありますな」
 今度は峰夫が応えた。
「ようやく海の魔神のことがわかったであります」
「そうであるならな」
「まさにであります」
 ここはというのだ。
「一気に」
「俺が今言った通りにだな」
「ことを進めるべきであります」
「そうだな、ではだ」
 英雄はさらに言った。
「ここはな」
「そうするでありますな」
「公卿達に別れを告げたなら」
 それを済ませたならというのだ。
「即座にだ」
「大坂に戻るでありますな」
「空船に乗りな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「出陣の用意でありますな」
「南の極の地を出したなら」
 そうすればというのだ。 
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