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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百二十六話 長篠の川を挟んでその五

「俺は」
「そうなの」
「ああ、平気だぞ」
「あんたの戦い方は無鉄砲だからな」
 このことは恋司が指摘した。
「前を見ているだけでな」
「それだとか」
「怪我が多いのも当然だ」 
 そうなることもというのだ。
「言ってもやっぱりな」
「それがスタイルになっているから」
 ひまわりはまた言った。
「仕方ない」
「そうだな」
 恋司はひまわりのその言葉に頷いた。
「もうな」
「突っ込まないとアスタさんじゃないし」
「本当にな」
「そうだ、考えなしに突っ込んでこそだ」
 ロキは冷静に述べた。
「アスタではない」
「そうなのよね」 
 フレイも言った。
「慎重だったら怖いわ」
「そうした奴だな」
「逆にね」
「これでもいつも陣形は守ってるけれどな」
「守っていても滅茶苦茶だから」
 ひまわりも言う。
「見ていてこれはと思って」
「それでか」
「助けずにいられない、けれど」
 ひまわりはこうも言った。
「それはいつも私達を見てだから」
「そうだ、仲間のピンチにだ」
 恋司はここでは笑って話した。
「駆け付けてくれるからな」
「いい」
「全くだ」
「そうしたアスタだからだ」
「私達も有り難いわ」
 ロキもフレイも言う。
「自分の為じゃないから」
「有り難いわ」
「冷静な人も多いですから」
 有子も休憩中で言ってきた。
「アスタさんみたいな人もおられてです」
「いいのかよ」
「バランスが取れています」
「そうなんだな」
「むしろです」
「むしろ?」
「アスタさんの仲間想いのところは」
 彼のそうした気質はというのだ。
「非常にいいいです」
「そうなのかよ」
「はい」 
 微笑んでの言葉だった。
「とても」
「俺って馬鹿だけれどな」
「馬鹿だからいい」
「そうだな」
 ひまわりとロキも微笑んで頷いた。
「アスタは」
「だから私も好き」
「人間としてな」
「素敵なお友達よ」
「そうか?」
 アスタ本人は自覚のない感じでの言葉で応えた。
「俺そんなに素敵か?」
「ええ」
 フレイは微笑んで答えた。
「だからもてるのよ」
「もててるかな」
「もてている」
 ロキは断言した。 
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