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オズのボームさん

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第九幕その十二

「あの人とね」
「そうなのね」
「あの人もずっと音楽にだよ」
「努力しているからよね」
「心が磨かれていっているんだよ」
「そうなのね」
「そこに心を込めているからね」
 まさにそれをというのです。
「そうなっているんだ」
「心を込めて努力するとね」
 またボームさんが言いました。
「だからいいことについてだよ」
「努力することね」
 ベッツイがボームさんに応えました。
「そちらに」
「さっきいいことにと言ったね、僕は」
「ええ、確かにね」
「いいことに努力するとそこに正しい心が宿るから」
「それで努力するとなのね」
「心が磨かれるんだ」 
 そうなるというのです。
「ささにね」
「そういうことなのね」
「そうなんだん」
「成程ね」 
 ベッツイもお話を聞いて納得しました。
「よくわかったわ」
「わかってくれて嬉しいよ」
「そういうことならね」
「ううん、何もいいことについて努力しなかったら」
 トトはこのことに思いました。
「以前のラゲドー氏みたいになるんだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「他にもオズの国の人達に害を為したね」
「ああした人達みたいになるんだね」
「そうなんだ」
「そう思うとね」 
 トトはしみじみとした口調で言いました。
「やっぱりね」
「努力は必要でね」
「いい人になる様にね」
「オズの国でもよ」
 ドロシーはトトに応えました。
「努力はしないとね」
「そうだね」
「元々いいのなら」
 それならというのです。
「よりよくなる様にね」
「努力することだね」
「そうしたらいいのよ」
「その通りだね」
 トトはドロシーのその言葉に頷きました。
「いいのならね」
「もっとよくすべきだね」
「そう、だからオズの国の人達もね」
「努力しているんだね」
「それぞれのお仕事や暮らしの中でね」
 まさにその日常の中でというのです。
「そうしているのよ、楽しみながらね」
「そうだね、そして僕達もね」
「努力していきましょう」
「これからもね」
 笑顔でこうしたお話をしてでした。
 皆で努力していくことにもしました、そしてそれが今は何かも皆わかっていて整頓を続けていくのでした。 
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