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オズのボームさん

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第九幕その九

「だからよ」
「遊びについての閃きがだね」
「いつも来てるわ」
「猫は遊ぶのが仕事だしね」
「その遊びに専念していたらよ」
 そうすればというのです。
「もうね」
「閃くね」
「そうなっているわ」
「あら、それじゃあ子育てにもよね」
 家族が沢山いるビリーナも思いました、彼女の国は国民である家族がどんどん増えていっているのです。
「私は毎日励んでいるからね」
「それでだね」
「ええ、何かと閃くわ」
「そういうことだね」
「必死に努力しているか」
「それを自覚していなくてもね」 
 それでもというのです。
「そうしていたらだよ」
「閃きは来てくれるのね」
「それはこのオズの国でもそうでね」
「翻ってーーですーーね」 
 チクタクが言ってきました。
「外のーー世界ーーも」
「同じだね」
「そうーーですーーね」
「そうなるね」
 まさにというのです。
「何処もね」
「オズの国は閃きはすぐに来てくれても」
 臆病ライオンも思いました。
「それが来るにはね」
「まずは努力することだよ」
「そのことに対して」
「さもないとね」
「閃きも来ないね」
「ううん、卵が先か鶏が先かじゃなくて」
 腹ペコタイガーは前足を組んで思いました。
「努力なくしてだね」
「閃きは来ないよ」
「そうだね」
「そして努力は嘘を吐かないから」
 だからだというのです。
「まずぞれを行うことだよ」
「そうだね」
 こうしたお話をしてでした。
 皆で周りを見つつお仕事をしています、そしてです。
 その中でふとでした、ボームさんは言いました。
「僕も閃いたよ」
「どういう閃きかしら」
「整頓の後でね」
 オズマに笑顔で答えました。
「この階だけでなく全ての階に専属の司書の人を置こう」
「そうするのね」
「これまでは全体だったね」
「ええ、どの人もね」 
 オズマはまさにと答えました。
「全ての階担当よ」
「そうした人達も必要だけれど」
「それぞれの階もなのね」
「人を置いてね」
 司書の人をというのです。
「管理をしよう」
「そうしたら整頓もよりよくなるわね」
「整頓しながらね」
 そのうえでというのです。
「後でどうその整頓を維持しようかって考えていたけれど」
「それぞれの階にもなのね」
「全体だけでなくね」
「それぞれの階でなのね」
「担当の人を置いて」
 そしてというのです。
「管理していけばどうかな」
「いいわね」
 オズマはボームさんの提案に頷きました。 
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