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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第百三十九話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』その2 職場で従業員が少ないのを理由に堂々とチンタラ残業している給料泥棒は通勤と帰宅する際にサルみてぇに電線の上を歩け!

第百三十九話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』その2 職場で従業員が少ないのを理由に堂々とチンタラ残業している給料泥棒は通勤と帰宅する際にサルみてぇに電線の上を歩け!

『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』が開始された!
早朝の街路を闇崎ムツトを先頭に約百人ほどのTHE翼のメンバーが歩いている。
早朝から俺はメガホンを片手に街中で演説を始める。
「国民のみなさ~ん!おはようございま~す!みなさんの知り合いやご近所さんにズェイガズヴォゴジュギュウジャはいませんか~?今なら俺たちTHE翼が無料でみなさんの周りにいるズェイガズヴォゴジュギュウジャを駆除しま~す!みなさんは知っていますか?ズェイガズヴォゴジュギュウジャはねぇ、人間じゃあないんですよぉ!ですから!みなさん!知り合いにズェイガズヴォゴジュギュウジャがいたら!どうか遠慮なく我々THE翼に教えてください!今なら我々THE翼が無料でズェイガズヴォゴジュギュウジャを殺害しま~す!我々に報告するのがめんどくさい!刑察や軍隊に逮捕されるのが怖い!でもズェイガズヴォゴジュギュウジャをぶっ殺したい!そんなあなた!ご安心ください!もし、あなたが刑察や軍隊に逮捕されそうになったら我々THE翼が必ず、あなたをお守りします!約束します!お金がない人間!働きたくない人間!社会に適応できない人間!十人十色でおおいに結構!しかし!だからといって真面目に働いている労働者が国に納めたZEI銀を法律を盾に横取りするズェイガズヴォゴジュギュウジャの存在は決して許してはならない!ズェイガズヴォゴジュギュウジャは人類の敵だ!ズェイガズヴォゴジュギュウジャのような人類の敵をこの地球に存在させてはならない!みなさんどうか人類の明るい平和と未来のために俺たちTHE翼と一緒にズェイガズヴォゴジュギュウジャをぶっ殺しましょう‼」
「ちょっとあんた達!」
俺たちTHE翼の前に学校の制服を着た美少女が立ちふさがる。
「おはようございます!もしかして、ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殺害の依頼ですか?」
「ちがうわよ!はっきり言って朝から近所迷惑なのよ!それに、ズェイガズヴォゴジュギュウジャを人間扱いしないのはいくらなんでもひどすぎるわ!」
「人間じゃないズェイガズヴォゴジュギュウジャを人間扱いしないことの、いったい何がひどいんですかね~?」
「なら言わせてもらうけど!私の両親はズェイガズヴォゴジュギュウジャよ!でもそれは働きたくないとか!働けないとか!そういう理由じゃなくって、単純に私も含めて6人の子どもを養うお金がないからズェイガズヴォゴを受給しているの!ズェイガズヴォゴジュギュウジャの全てが怠け者なわけじゃないの!ズェイガズヴォゴを受給している人にはそれぞれちゃんとした理由があるの!だから国は生活が困難な国民にズェイガズヴォゴを受給しているのよ!」
「なるほど~!つまり、君の両親はペットのエサを買う金がないのにペットを飼う計画性のないバカな飼い主ってことですね!」
俺の背後にいるTHE翼のメンバーたちが大笑いしている。
「それって、いったいどういうこと?」
「だーかーらー!おめぇの両親はガキ育てる金もねぇのに本能のおもむくままに6人もガキ作る発情期のチンパンジーだって言ってんだよ!このクソガキがぁッ!」
「お、お母さんとお父さんをバカにするなぁーッ!」
俺に両親をバカにされた美少女が俺に向かって殴りかかってくる。
俺はあえて、回避せずに美少女の拳を頬に受ける。
周りで見ていた通勤途中の会社員や通学途中の学生が一斉にざわつき始める。
そして、俺はメガホン片手に叫ぶ。
「みーなーさーん!見ましたか!今の一方的な暴力行為を!我々THE翼の言葉に対し!この女は暴力でやり返してきました!このような理性のない野蛮な人間達!つまりズェイガズヴォゴジュギュウジャを!みなさんは本当に我々と同じ人間だと言えますか?そこの通勤途中のサラリーマンの方々!今、俺を殴ったこの女と家族は!みなさんが真面目に働いて国に納めたZEI銀の一部を法律を盾に横取りして、うまいメシを食ったり!クソをしたり!テレビを見てバカ笑いしてたりするんですよ!ズェイガズヴォゴ受給せずに真面目に働いているそこの通勤途中のサラリーマンの方々!この不条理を許せますか?許していいんですか?許せませんよねぇ!そう!許していいわけがない!だからこそ!ズェイガズヴォゴジュギュウジャのようなZEI銀泥棒はこの地球から一人残らず抹殺しなければならない!」
「暴力でやり返したのは悪かったと思ってるわ...!でもあなた達の言っていることは絶対に間違っている!」
「なら、君が俺にした暴力も絶対に間違ってますねぇ~!」
「そ、それは...!」
「どうしますか~!今すぐ刑察を呼んでもいいんですよ~!」
「刑察だけは勘弁して!もし私が逮捕されたら国にズェイガズヴォゴを停止されてしまうかもしれない!そうなったら家族のみんなが生活できなくなっちゃう!」
「困りましたねぇ~!なら君は、君に殴られたことを俺に忘れろと、つまりそう言いたいんですね?」
「謝るわよ...!だからお願い!刑察にだけは言わないで!」
美少女が俺に頭を下げる。
「サユリ!」
騒ぎを聞いて駆け付けた美少女の母親が俺の目の前に現れた。
「お、お母さん!」
「話は近所の方から聞きました!ウチの娘が本当にすみませんでした!」
「サユリちゃんのお母さんねぇ~そーゆうーことじゃあーないんですよぉぉぉぉッ!」
俺は腰に帯刀していた日本刀を鞘から抜いて、サユリの首元に近づける。
「娘さんの命を助けてほしいなら、今すぐズェイガズヴォゴの受給をやめると俺の前で誓ってください!もし、あとからその誓いを裏切るようなことがわかった場合は我々THE翼があなたの家族全員を皆殺しにします!」
「ど、どうしてそんなひどいことを!」
「ズェイガズヴォゴジュギュウジャは人間じゃないんですよ!人間じゃない生き物を殺すことのいったい何が、ひどいんですかねぇ!」
「ズェイガズヴォゴの受給をやめたら私たち家族はみんなご飯が食べられなくなってしまうんです!」
「ならサユリちゃんには死んでもらいますよぉ~‼」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「いいですかぁ?俺達THE翼は人間は殺しません!つまり、あなたがズェイガズヴォゴの受給をやめればあなたもあなたの娘や家族もズェイガズヴォゴジュギュウジャでなく人間になるわけです!俺はあなたとあなたの家族に薄汚いズェイガズヴォゴジュギュウジャから普通の人間に戻ってくれと言ってるんですよ!」
「で、でもズェイガズヴォゴの受給のやめたら私たち家族はみんなご飯が食べられなくなってしまうんです!」
「あああああああああああああああああああああッ!わっかんねぇクソババアだなァッ!オイッ!俺は!おめぇらが!ズェイガズヴォゴの受給のやめたら!俺に暴行を加えたおめぇの娘の命を助けてやるって言ってんだ!おめぇは娘の命とズェイガズヴォゴ!どっちが大事なんだよぉぉぉぉぉぉッ!」
娘の命か、ズェイガズヴォゴか。
俺に究極の選択をせまられて混乱したサユリの母親が両手で頭を押さえて叫び声を上げる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「あーあ!サユリちゃんのお母さん、どうしていいのか、わからなくなって壊れちゃいましたね~!それじゃあサユリちゃんにはこのまま死んでもらいますねぇ~!」
「嫌だ!私まだ死にたくないわ!お母さん助けて!」
娘に助けを求められた混乱状態の母親は再び叫び声を上げる。
「ゔああああああああああああああああああああああああああッ!」
俺は手に持った日本刀でサユリの首を切り裂く。
自らの優柔不断が招いた最悪の結末にサユリの母親は、再び叫び声を上げる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「よし!サユリちゃんのお母さんよぉ...今度はおめぇが人質になる番だ!」
「え?」
ズェイガズヴォゴジュギュウジャは皆殺しだ。

次回予告 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』その3 自分の人生を大多数の人間の価値観を基準にすることでしか決められない奴は、もし本当に困ったときに、その価値観を形成している大多数の人間達が自分のことを助けてくれるのかよく考えろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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