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ソードアート・オンライン~炎の双剣~

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第5話:生きている世界

 
前書き
ヤベェよヤベェよ・・・テスト前だってのに思いっきりYou Tube見ている自分がいるよ・・・
なぜ俺はいつも一夜漬けという沼に落ちてしまうのだろうか・・・
明日やろう明日やろうと言うのは呪いの言葉なんだと毎度毎度実感させられる。
それなのに同じ過ちを繰り返してしまう自分がいる。
もう嫌だよぉ〜

という私の独り言は置いといてひとまず更新は何とか続けようかと思います!
ではどうぞ! 

 
俺とスズキは一時的にケイタ達『月夜の黒猫団』の護衛に着くことにした。
できる限りモンスターとの戦闘にも慣れておく必要があったから、まずは基本的な戦術を教えることにした。

カマキリモンスター『キシャァァァァァァァァァァ』
サチ「きゃぁッ・・・!」

ガキィィン

キリト「サチ!一旦下がるんだ!!」

カキィィン

カマキリモンスター『キシャァァァァ!?』

キリト「テツオ!スイッチ!」
テツオ「でやぁぁぁぁぁぁッ!!」

テツオの放った一撃によって、カマキリモンスターはポリゴンと化した。

キリト(チームバランスはいい。後は経験を積めば)

テツオ「よっしゃあああ!!レベル上がった!!」
スズキ「やったな!テツオ!」ウデガシッ
テツオ「あぁ!!俺もいつかスズキのようにッ・・・・」チラッ


Tetsuo:LV23

Suzuki:LV164


テツオ(遠すぎる・・・ッ!)ガクッ
スズキ「え?なんで落ち込んでんの・・・?」




そして少し休憩を挟んだ。



サチ「・・・・・はぁ」
スズキ「最後惜しかったな・・ホラ!」スッ
サチ「!スズキ君・・・ありがとう」

俺は自分アイテムポーチから回復薬を取り出しサチに渡した。

スズキ「気にすんな。後君付けは無しにしようぜ?俺もずっとサチって呼んでるし♪」
サチ「・・うん。ゴメンね・・・スズキ」
スズキ「なんで謝るんだよ?」

何か悩みを抱えているようだったサチを見て俺は思わず彼女の隣に座ってしまった。

サチ「私怖いの・・・・このデスゲームが始まってただずっと怖くて・・・さっきだってモンスターが攻撃して来た時、私怖くてみんなを守れなかった。私の気弱な気持ちがみんなに迷惑かけてばかりで・・・」
スズキ「サチ・・・・・」
サチ「やらなくちゃ行けないってことはわかってるよ・・・だけどいざ敵を前にすると身体が動かなくて・・・私死ぬのが怖い・・」

死ぬのが怖い・・・か
キリトがなぜ彼女の武器を槍から盾へと変えたのか今ならよくわかる。

スズキ「俺だって一時期はかなり悩んださ。ちょっとの油断でモンスターに攻撃されHPが0になったらって。今だって時々震えが止まらないことだってある」ブルブル
サチ「スズキもなんだね・・・」
スズキ「・・だけど決めたんだ。俺にとっての大切なものを護るって。そのためにも俺は生き続けないといけないんだ」ギュウ

気付けば俺は拳を強く握っていた。

スズキ「怖いのは誰だって同じだ。別にそれは悪い事なんかじゃない。だからあまり思い詰めんなよ」

サチ「・・・・ねぇ。一つ聞いていい?どうしてスズキはそんなに強くなれたの?」
スズキ「俺か?・・・・俺はだなぁ・・・・」

サチに言われたとおり俺は自分がなぜここまで強くなれたのか事の発端を説明した。

スズキ「ってなことがあってよぉ〜、あまりにもベータの中に居過ぎたせいで現実がこっちなんじゃないかって何回も焦ったぜ☆」
サチ「流石に15時間はやりすぎだよ・・・・体調管理もちゃんとしないと!」
スズキ「いやぁ~俺ってばゲーム好きだからさぁ~一度ハマるとやめられない性格なんだよなぁ〜♪」
サチ「もう・・・たまには外に出たほうが良いって〜」

しばらく話して行くうちにサチは徐々に自分の気持ちを表に出して行き、表情から少しずつ悩みも打ち解けて言った気がした。

スズキ「わりぃって♪まぁけど結構楽しかったぜッ!」
サチ「うーん私には無理かな・・・・ゲームは好きだけどそれを一人でずっとやり続けるって・・」

スズキ「元々俺は一人の方が好きだったからな・・・そっちのほうがこう達成感があった。・・・前まではな」
サチ「前までは?」

スズキ「この世界に来てわかったんだ。一人でやるよりもいろんな人と出会って助け合ったほうが良いなって」
サチ「いろんな人・・・・」
スズキ「一人じゃ気づけなかったこともよぉ、周りと協力して達成した方がより多くのものに気付けたんだ。キリトやディアベル、アスナ、キバオウのおっさん、エギル、クライン。そしてここにいるケイタやテツオ、ササマル、ダッカー、そしてサチ。お前も含めてな」
サチ「私も・・・?」
スズキ「みんなで戦って笑って怒って、時には泣いて悲しんで。その時思ったんだ。ずっとこうやってみんなの"生きている世界"を見たいって。だから俺は決めた。戦って・・俺自身の力でみんなを助けるって」
サチ(助ける・・・みんなを・・・)

スズキ「全部は無理であってそれはただの傲慢なのかもしれない。だけどそれでもいい。俺は俺の手の届く人達を助けてやりたい。きっとその想いが俺自身をより強くしてくれてんるんだと思う」
サチ「・・・やっぱりスズキは凄いや・・・私なんかじゃなれないよ・・・」

スズキ「何言ってんだよ?サチはサチだろ?」
サチ「え・・・?」
スズキ「俺にならう必要なんてねぇってことさ。サチにはサチの良いところがあるだろ?」
サチ「た・・・例えば・・?」
スズキ「まず自分の弱さを知っているところだな。弱さを知る人間はいつかきっと強くなれる。だって自分の弱さを知っている人間ほど周りのやつらの力になれるだろうし、自分も学べるものがより増えるはずだ」
サチ「確かにそうかもしれない・・・けど私はの場合本当にただ弱いだけかもしれないよ?」
スズキ「サチは弱くなんかない。さっきカマキリのモンスターに攻撃された時だって逃げようとはしなかっだろ?それがサチが弱くなんてない何よりの証拠だ」
サチ「そ・・・そうなのかな・・?」
スズキ「あぁそうだ!そして二つ目は誰かを守ろうとする意志だ。さっきのみんなを守ろうとする気持ち。それはきっとサチ自身を強くする大きな原動力になるはずだ」
サチ「みんなを守ろうとする気持ち・・・か。どうなんだろう?私はただ逃げているだけかもしれない・・・」
スズキ「それはないと思うぜ?サチだってもう気付いてるんだろ?自分にとって守りたいって思える奴らが」
サチ「!」


ヨッ!リーダー!カッコイイ~マズハレベル30ナ!アッハッハッ



サチ(そうだ・・・!私にだってあるんだ・・・・大切なもの・・・)




スズキ「そういうことだ!それから・・・・(あ・・あれ?思い浮かばないぞ!どうしよう!?考えろ考えろ考えろ考えろ・・・ハッ!こうなったら最終手段だ!迷っている暇はない!これもサチのためなんだ!行くぞ・・・!)








み・・三つ目!サチは可愛いッ!」









サチ「・・ふえ!!?」//




スズキ「その黒いセミロングに右目の下に泣きホクロ!そして誰とも構わず話せるフレンドリーな性格!すべてがパーフェクトだ!」
サチ「ちょ・・・ちょっと・・!やめて・・その・・・恥かしいよ・・」//

私は何を言っているのかわからなかった。
だって・・・・私が・・・・・可愛いなんて・・・

スズキ「ホラな?サチにはこんなにも良いところがあるんだぜ?」
サチ「!」
スズキ「俺にならうなって意味がわかったろ?サチにはサチの良さ、そして強さがあるんだ」

そして俺はサチの肩を軽く叩いてこう言った。







スズキ「だから自信持てって。危ない時は俺がいつでもそばいるからよ」






サチ「そう・・・か・・・うん!ありがとうスズキ!ぐすっ・・なんかちょっとだけわかった気がする!」

私は涙を流しながら微笑んだ。
スズキの言葉は私に勇気をくれた気がした。

スズキ「おう!頑張れよ!サチ!」
サチ「ぐすっ・・・うん!」ニコッ

そして私はこのSAOに囚われて初めて思いっきり笑った。








ケイタ「おーい!サチ!そろそろ行くぞ!」

サチ「うん!待ってねケイタ!」ニコッ
テツオ「!?」
ササマル(あのサチが笑っただとぉぉぉぉ!?)
ダッカー(やべぇ・・・・思わずキュンとしちまった・・!)//
ケイタ「な・・なんか嬉しいことでもあったか?」

サチ「ぜ・・・全然!!そんなことはなななないよ!」アセアセ


ケイタササマルテツオダッカー((((絶対なんかあっただろ・・・))))



キリト「どうやら上手く吹っ切れたようだな。助かったスズキ。ありがとう」
スズキ「俺はただきっかけを作っただけさ。吹っ切れたのはサチ自身の力だ」

キリト「・・・・」

スズキ「ん?どした?キリト」
キリト「いや・・・なんでもない」
スズキ「そうか。サチだけじゃない。ケイタ達だってこれから強くなれるはずだ」
キリト「そうだな。彼らは良いチームだ。いずれ攻略組の一員にも・・・」

スズキ「あ。攻略組で思い出したんが、キリト~♪愛しのアスナちゃんとは上手く行ってるの~?」ニヤニヤ
キリト「!?・・・アスナとは何もない!その・・・たまに連絡を取り合ったりしてはいるが・・・」//
スズキ「本当にそれだけかぁ~?」ニヤニヤ
キリト「か・・彼女だって今は血盟騎士団の一員なんだ。色々忙しいだろうし・・・早々会う機会は無いんだよ」しょんぼり

わかりやすいキリト君のションボリ頂きました☆

スズキ「てことは早く会いたいって事だろ?だったら休暇日とか誘って会いに行けばいいじゃねぇかよぉ~♪」ニヤニヤ
キリト「む・・無理だって・・・!!」//

ハッハッハッ コノヤロー!!ツカマエテミロヨォ~♪ジョウトウダ!オマッ!?スキルツカウノハナシダロ!?ギャーギャー


ケイタ「?どうした?サチ?」
サチ「・・・・」ボー





(だから自信持てって。危ない時は俺がいつでもそばいるからよ)




サチ(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ//あ・・・あれって半分告白なんじゃ・・・!?//そ・・そばにいるって・・・駄目よ私!私はまだ結婚できる年齢じゃないし!そ・・そもそも私マトモにお付き合いもしたこともないのにッ・・・)//アセアセ










一段落狩りを終えた俺達はケイタ達の宿泊している宿に泊まることにした。


ケイタ「えぇ。ここでみなさんのご報告です!今日で・・・・200000コル溜まりましたぁぁ!!」

ワァァァァ!!

その一段落レベルを上げたケイタ達は自身のログハウスに戻り、所持金が200000コル溜まったことを発表した。
自分達の家を持つのも近いらしく彼らの顔には満面の笑みが浮かんでいた。

ササマル「なぁなぁ!サチの装備も整えたほうが良いんじゃね?」
サチ「うーん・・・嬉しいけどなんだか悪いよ。お金もできるだけ家を買うために残したほうが良さそうだし」
ダッカー「遠慮するなよ。いつまでもこの2人に前衛を任せるのはよくないしさ」

スズキ「まぁまぁそう言うなって♪俺達は平気だダッカー。サチ。装備は整えて損は無いと思うぜ?きっとこれからの戦いにも役立つはずだ!」
サチ「・・・・スズキが言うなら・・・わかった!ゴメンケイタ。お願いしても良いかな?」ウワメヅカイ
ケイタ「お・・・おう・・・も・・元々そのためでもあったからな・・・」//
(どうしたんだよッサチ!!今日なんだかいつもと雰囲気が・・・)//

そうして俺達は宿で食事をたしなみつつおしゃべりをした。
明日俺達は狩りもしつつ、サチの装備を購入しに街へ出掛けることにした。






その日の夜


キリト「フン!!」


バッズバッズバッズバッザシュッ

モンスター『ギャァァァァァァァァァァァ』

パリィィィィィン

キリト(なるほど・・・このスキルは確かに強力だ。だがまだ扱えきれない。もう少し練習が必要だな)チャキン

俺がこっそり28層でレベリングとソードスキルの練習を行っていた時だった。


???「お?キリトじゃねぇか!?」
キリト「!クラインか!?久しぶりだな!」ガシッガシッグッ
クライン「あぁ!!お前達最近随分と活躍しているようだなッ!」
キリト「まぁボチボチだな・・・」
クライン「ん?スズキの奴は一緒じゃねえのか?」
キリト「今はパーティメンバーと宿で休んでいる。俺は今レベリングをしている最中だ」
クライン「ほぇ〜。こんな夜中にレベル上げとはな・・・ってお前レベル高すぎんだろ!?・・いつの間にそこまで・・・」ガクッ
キリト(まぁほぼスズキのおかげだしな・・・)

久しぶりに会ったかつての友人クラインと会い、俺はそれまでの経緯を話合った。

オラァ!!ソレェェエ!セイッ!!

キリト「『風林火山』か・・・。いいチームだな」
クライン「だろ!多少遅れは取ったが、今じゃあ攻略組にも負けないぜ!」

キリト「ハハッ。だがまだまだアイツには遠く及ばないさ」
クライン「ぬぐっ・・・スズキの奴はまぁ・・・ホラ異次元レベルだろ?」
キリト「・・・・」
クライン「ん?キリト?」

キリト「アイツは凄い奴さ。アイツの言葉はいつだって多くの人の命、そして心をも救って来たんだと思う。アイツがいなかったらと思うと時々凄く不安になるんだ」
クライン「キリト・・・・」
キリト「もしあの時、アイツと出会ってなかったら俺は今頃ずっとソロで生き残ろうとしてただろうな・・・他のプレイヤーのことなんて何も考えずに・・・」


クライン「そうだな。アイツはスゲェ。だけど今じゃぁキリトも同じ気持ちなんだろ?」
キリト「・・・・そうかもしれない・・・。俺もアイツの言葉で救われた一人なのかもな」

そうして俺達はしばらく夜空の景色を見つめるのだった。

クライン「ま!何はともあれだ!お互い頑張ろうなッ。親友!」グータッチ
キリト「あぁ!ありがとう。クライン」グータッチ

そうして俺達は別れた。






スズキ「さーて♪そろそろ寝るかぁ♪」

ガチャ

スズキ「うん?」





サチ「ご・・・ごめんね。その・・・やっぱり眠れなくて・・・一緒に寝てもいい?」//





クラインと別れた後俺はもう少しレベリングをしたあと宿へと戻った。
すると何やらケイタ達がスズキの部屋の前でコソコソしているのが見えた。

キリト「?どうしたんだケイタ?」
ケイタ「しーーーーー!静かに。キリトさん」
テツオ「うう・・・サチも遂に旅立ちの日が・・・」シクシク 
テツオ「うんうん」シクシク
キリト「え?あの・・・何が・・・」
ダッカー「さっきね♪見ちゃったんですよ♪」コソコソ
キリト「な・・・何を・・?」

ダッカー「サチのやつがね♪こっそりこの部屋に入って行ったところを」コソコソ
キリト「え・・・・ええぇぇぇぇぇぇ!?もがっ」ガバッ
ササマル「ちょっ!声がでかいですよ!キリトさん!」コソコソ
キリト「わ・・・悪い・・・」




スズキの部屋にて


サチ脳内(はわわわわ//遂勢いで来てしまったけど冷静に考えたら私とんでもないことしちゃった//ど・・・どうしよう//これじゃ余計寝れなくなっちゃう//あーもう私のバカ!なんでこんな事したのよぉぉぉぉ//す・・スズキは・・・もう寝たのかな?)チラッ

スズキ「・・・・」シーン

サチ脳内(ホッ・・・良かった・・・寝てた。だけどやっぱり気が散って眠れないよ・・・//)

一方のスズキはというと・・・









スズキ脳内(うおぉぉぉぉぉぉッ!?これどういう状況ぉぉ!?え!?なんでサチが俺の隣で寝てるんだ!?いや落ち着けスズキ・・・これまで通りにやればいいんだ。これまで通り・・・ッて俺は何を言ってるんだぁぁぁ!?彼女いない歴=年齢の俺に何もできることなんてないだろぉぉぉぉぉ!てか?サチはなんでそんな平気なの?もしかして実は経験人数豊富だったり・・・って俺は何を考えてんだよぉぉぉぉぉッ!?)




結局二人は一言も喋らず、ただ夜が過ぎ去るのを必死に待つのだった。


 
 

 
後書き
はいということで今回はサチ回でした!!
そしてさっそくフラグが立ってしまいました!(何かは言いませんが)
ここからどう進展させようか・・・むむむ・・・
ということでまた次回お会いしましょう!
さよならぁぁ!
 
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