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オズのボームさん

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第八幕その七

「僕はオズの国で産まれたから着なくても思わないけれどね」
「ううん、それでこの子達を見たら」 
 ボームさんはその五人を見て思いました。
「普段と違う感じがするんだね」
「そうだね、けれど似合ってるね」
 ハンクはこのことを素直に褒めました。
「五人共ね」
「そうだね、まさにオズの国の子供達だね」
「そうとしか見えないわ」
 エリカが見てもです。
「何処から見てもね」
「昔はオズの国の人は大人でももっと小さかったから」
 ガラスの猫はこのことを言いました。
「この子達を見てこのことも思い出したわ」
「気付いたら皆大きくなったんだよね」 
 トトはガラスの猫に応えました。
「平均して三十センチか四十センチ位ね」
「本当にオズの国の大人の人大きくなったね」
 木挽きの馬もしみじみとして言います。
「そうなったね」
「うん、ドロシーが最初に来た時は」
「また言うボームさんでした。
「皆もっと小さかったね」
「大人と子供も今より差がなかったね」 
 ファイター大尉が言ってきました。
「体格に」
「それでこの子達を見たら」
 かかしは神宝達を見ています。
「そのことも思い出したね」
「そういえば僕達も大きくなったかな」
 樵は自分達のことを思いました。
「あの時と今も目線は大人と同じだね」
「そういえばそうだね」
 臆病ライオンは樵の言葉にはっとなりました。
「皆目線は変わってないよ」
「大人が大きくなってもね、だったら」
 腹ペコタイガーも言いました。
「僕達も大きくなっているんだ」
「確かに身体測定をすれば結果が出ているけれど」
 ムシノスケ教授はここからお話しました。
「我々も確かに大きくなっているよ」
「自覚はーーないーーですーーが」 
 チクタクも思いました。
「そうなってーーいるのーーですーーね」
「そうだね」
 ボームさんは頷きました。
「言われてみると」
「そうーーですーーね」
「うん、それでこの子達も来たし」
「後はーーですーーね」
「オズマ姫達だね」
「オズマ姫もドロシーさんも龍袍ですね」
 神宝は楽しそうに言いました。
「そうですね」
「一体どれだけ素晴らしいか」
 ナターシャも楽しみにしている感じです。
「期待しています」
「ならですね」
 ジョージはうきうきとした感じです。
「今は待つことですね」
「こうした時待つのって楽しいですね」
 カルロスはジョージ以上に明るい感じになっています。
「心が自然と嬉しくなって」
「それならですね」 
 恵梨香も言います。
「今は皆で待つことですね」
「そうしようね」
 ボームさんも笑顔で言います、そうしてでした。 
 皆でオズマ達が来るのを待ちました、そして暫くしてジュリアが言いました。 
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