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オズのボームさん

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第七幕その四

「つまりは」
「そうだと思います」
「そこは違います」
「どうしても」
「外の世界ではです」
「忍者は忍ぶ、隠れる人達です」
「あんな派手なことは出来ないのね」
 ベッツイはまた言いました。
「本当に」
「僕も最初忍者の人達を見て驚いたよ」
 ボームさんにしてもです、見れば今はベッツイをお手伝いしています。
「けれどね」
「それでもよね」
「外の世界でのお話を聞いたら」
「違ったわね」
「外の世界では恰好よくてもね」
「ああした魔法みたいなことは出来ないわね」
「全くね」
 これがというのです。
「手裏剣だってね」
「何発も一気に投げたりとかね」
「出来ないからね」
「水蜘蛛も」
 トロットは本棚を拭きつつそちらのお話をしました。
「実際は使ってもお水に浮かばないわね」
「そうだね」
「もうそうしたところはね」
「全く違うね」
「そうよね」
 オズの国の忍者と外の世界の忍者はというのです。
「何でも昔の漫画やアニメではね」
「日本のね」
「そうした風だったそうだけれど」
「実際は違ったみたいだね」
「外の世界ではね」
 こうお話するのでした。
「壁を歩いたり布を出してね」
「その場所と同じ色のね」
「その場所と隠れて同化して人の目をあざむくとか」
「そんなことは出来ないわね」
 トロットも言います。
「木の葉隠れの術とか」
「火遁の術とかもね」
「土の中に入って隠れるとか」
「土遁の術も」
 こうしたことをお話するのでした、そしてです。
 休憩時間になってボームさんはお茶を飲みつつその忍者のお話をさらにしました。
「忍術もオズの国の魔法のヒントになっているのかな」
「ええ、なっているわ」
 オズマはにこりとしてです、レモンティーを飲みつつ答えました。
「もう忍術を見ていると」
「魔法のヒントをだね」
「どんどん得られるわ」
「そうなんだね」
「これは仙術もよ」
「中国のそちらもだね」
「そうなの。陰陽道や妖術も」 
 そういったものもというのです。
「ヒントになっているわ」
「東洋のものもだね」
「ケルトや北欧の魔法も学んでるし」
「そこに東洋のものも入れて」
「錬金術それに科学も入れて」
 そうもしてというのです。
「尚更ね」
「凄いものにしているね」
「そうなの、だからね」
 それでというのです。 
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