| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

子豚のロビンソンのお話Ⅲ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

第一章

                子豚のロビンソンのお話Ⅲ
 子豚のロビンソンはこの時お家に黒犬のダッチェスが来ていて一緒にお茶を飲む用意をしていました。
 その中で、です。ダッチェスはロビンソンにこんなことを言いました。
「鼠のパイは出ないよね」
「鼠のパイ?そんなの出ないよ」
 ロビンソンはダッチェスにこう答えました。
「僕鼠は食べないしね」
「それでだね」
「うん、そもそもそうしたパイはお昼か夜に出るよね」 
 ダッチェスはこうも言いました。
「そうだよね」
「大体そうだね」
「それだとだよ」
 ダッチェスにさらに言いました。
「今言った通りね」
「君は鼠は食べないんだね」
「何でも食べるけれど」
 豚だからこのことは当然です。
「けれどだよ」
「鼠は嫌いなんだ」
「そうなんだ、それに君も好きじゃないよね」
「好きじゃないから確認したんだよ」 
 まさにとです、ダッチェスはロビンソンに答えました。
「僕もね」
「そのこともわかっているし」
「出さないんだね」
「うん、お菓子だよ」 
 出すものはというのです。
「それも丁度ティータイムだしね」
「それに合わせたお菓子だね」
「そうだよ、それで僕は何を出すと思う?」
「ティータイムというからあれだね」
 ダッチェスは紅茶を淹れながら答えます、紅茶はミルクティーでミルクもお砂糖もたっぷりと入れています。これは二匹でお話して決めたことです。
「ケーキとかクッキーとかスコーンとか」
「あっ、そう思う?」
「違うの?」
「それは食べてのお楽しみだよ」
 にこりと笑ってです、ロビンソンはダッチェスに答えました。
「ちゃんと三段で出すけれど」
「その三段がなんだ」
「お楽しみだよ」
「それじゃあね」 
 こうお話してでした。
 ダッチェスが紅茶を淹れたところで冷蔵庫からそのお菓子達を出してです。
 三段のティーセットにしてテーブルの上に出しました、それはといいますと。
「へえ、これはまた」
「面白いね」
「一番上はドーナツだね」
 丸いリングはチョコレートでコーティングされています、そしてドーナツ自体も見事なチョコレート色です。
「アメリカだね」
「そうなんだ」
「そして中段はマンゴープリン」
「中国だよ」
 ロビンソンはダッチェスに笑って答えました。
「そちらだよ」
「そうだね、そして下段は」
 見ればです、そこにあるものは。
 極めて濃い紫でぷるんとした棒の様な形をしたものです、固いですがそれでいて弾力がありそうなお菓子です。
 そのお菓子を見てです、ダッチェスは言いました。 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧