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プードルキャット

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第二章

 ニューマンはその猫を雌なのでミス=テベストと名付けたうえで家に引き取って家族として育てだした。その彼女を見てだった。
 夫のジョン長身で逞しい身体を持ち工事現場の監督している彼はこう言った。
「本当に独特だな」
「そうした子でしょ」
「ああ、それでこの子を」
「ええ、家族としてね」
 そのうえでというのだ。
「一緒に暮らすわ」
「これからはか」
「そうするわ」 
 こう話してだった。
 テベストと暮らしていった、テベストはおっとりとした性格で夫婦とも他の猫達とも楽しく過ごした、そして。
 結婚して子猫を産むとだった。
「まただな」
「ええ、巻き毛の子達ね」
「ミャ~~」
「ニャ~~」
「ウニャ~~」
「ミャウ~~」
 四匹いたが雄の一匹は父親そっくりの虎猫で。
 三匹は雌で母親そっくりだった、ニューマンはその彼女達を見て夫に話した。
「セルカークレックスよ」
「そうだな、ちゃんと種類としてな」
「続いていくわ」
「そうなんだな、他の種類の子達と一緒に」
「ええ、これからはね」
「セルカークレックスだな」
「この子達も知られていくわ」 
 世界的にというのだ。
「広まってね」
「そうなるんだね」
「ええ、じゃあこの子達にもね」
「これまでの子達と同じ様にな」
「いい家族を見付けてあげましょう」
「そして幸せになってもらおうな」 
 夫婦でこうも話した、見れば母猫は夫と共に子猫達を慈しむ目で見ていた、その彼等を見て夫婦でプードルの様な猫達の幸せを心から願ったのだった。


プードルキャット   完


                2022・10・27 
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