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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて

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7-3

 9月の中旬になると、学校の体育祭があった。私は、どっちかというとうっとおしかったのだ。女子は団体のチェアダンスとかで練習しなきゃぁなんないし、中には興味のない者もいるので、合わせて踊るなんてこと意味あるのかなって思っていた。振付を覚えられない子がやっぱり居て、みんなから白い眼でみられるし・・。

 当日、組対抗の全員リレーというので、みんなが50mずつ走るのだけど、私の番で走っていると、あの瑠衣の応援してくれている姿が見えて、その横で天野結華さん達クラス女の子達がみんなで私を応援してくれているのも見えた。そして、私は夢中で走っていた。そんなに、早くなかったのだけど、気分は爽快だった。

 そして、共通テストの申し込みが始まって、私の一番苦手な科目、社会で日本史を選んで出した。充君は世界史にしていたんだけど、私には、どうも外人の名前が覚えられないし、あっちこっちの事柄がごちゃになってしまって、とっつけなかったからだ。

「サダちゃん 本当に受けるのね お母さん まだ 夢見てるみたい こんなに勉強する子だって、思ってなかったから」

「おかあさん 私は 本当は勉強好きなんだよ 小さい頃から だって先生は知らないことばっかりお話してくれるんだもの」

「そうね 絵本を読んであげても、一生懸命に聞いていたわね だから、字も読めないのに、お話の内容を全部、覚えたりしてたわね まだ、幼稚園にも行ってないのに」

「そーだったかなー 覚えてないけど お母さんの膝の上で、よく読んでもらった記憶はあるよ」

「そうだったわね お母さん サダちゃんが生まれた後 どうしてか、次の子が出来なくって お父さんもお母さんも あなたに愛情をすべて注ぎ込んできたのよ」

「わぁー 私 責任重大だね 両親の重い愛情」

「ふざけてるんじゃぁないの だから 軽はずみなことはしないでね」

「なに? 軽はずみなことってー」

「だから 他人に迷惑を掛けるとかー 女の子なんだから、男の子とのこととかー」

「大丈夫 安心して 変なことしないよ! 男の子も充君しか居ないから」

「そんなにむきになんないでよ そんな眼しないの・・ その充君とのことも、一応、心配よ 怒らないでよ お母さん あんまり、あの子のこと知らないから それに、どんなお付き合いなんかも 良い子だとは思うけど 取返しのつかないことだけはしないでネ」

 取り返しのつかないことってなによー 充君はそんな無責任な男ちゃうわー と、心の中で言い返していた。 
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