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オズのボームさん

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第四幕その一

                第四幕  休日
 この日は休日でした、オズマは皆に朝起きてすぐに言いました。
「今日は図書館自体が閉館だから」
「それでよね」
「そう、私達もお休みよ」 
 ドロシーににこりと笑って答えました。
「だから遊んだりお昼寝したりしてね」
「楽しく過ごすのね」
「ゲームをしたりもしてね」
「そうするのね」
「好きなことをして楽しんでね」
「わかったわ、それじゃあね」
 ここでドロシーはにこりとして提案しました。
「野球はどうかしら」
「野球をするの」
「そう、皆でね」
 こう提案するのでした。
「どうかしら」
「いいわね、皆はどうかしら」
 オズマはドロシーの提案を聞いて皆に尋ねました。
「今日は野球をするということで」
「いいね、野球も楽しいからね」
 ボームさんはにこりとして応えました。
「皆でプレイしよう」
「ボームさんは賛成ね」
「うん、他の皆はどうかな」
 皆笑顔で賛成と答えました、そうしてです。
 皆で朝ご飯を食べるとすぐに王宮のグラウンドで野球をはじめました、皆バットやグローブ、ボールを用意します。
 そしてユニフォームに着替えますが。
 魔法使いは今自分が着ている白地に黒い縦縞のユニフォームを見て言いました。
「ヤンキースじゃないね」
「これは阪神タイガースのものです」
 神宝が答えました、見れば男性陣はそのユニフォームで女性陣と生きもの達は真っ黒のユニフォームです。
「日本のチームです」
「ああ、オズの国でもある」
「はい、あのチームのユニフォームです」
「結構昔のユニフォームかな」
「そうみたいですね、どうも」
「それで私もこれは何かなって思ったんだね」
「そうですね、けれど素敵なユニフォームですよね」
 神宝は魔法使いににこりと笑って言いました。
「このユニフォームは」
「そうだね、シンプルでいてね」
「恰好いいですよね」
「白い虎って感じがするね」
「そうですよね」
「僕は大好きだよどちらのユニフォームも」
 真っ黒なユニフォームを着ている腹ペコタイガーは上機嫌で言いました。
「だって虎だからね」
「あっ、そうだね」
 ジョージは腹ペコタイガーの言葉に笑って応えました。
「君は阪神好きだね」
「虎だからね、同じ」
 カルロスはこう言って頷きました。
「嫌いな筈がないわね」
「同じ虎なら好きで当然よね」 
 恵梨香もこのことがわかりました。
「やっぱりね」
「この世界にも阪神はあるけれど」
 ナターシャはかつてお邪魔したオズの国の日本の街あの紅白のおじさんや大きな動く蟹の看板がある街を思い出しつつ言いました。
「貴方もあのチームが好きなのね」
「もう好き過ぎてね」 
 腹ペコタイガーは子供達に笑顔で応えました。
「毎日試合を観ている位だよ」
「本当にいつも観ているんだ」
 腹ペコタイガーの親友の臆病ライオンもお話しました。
「阪神の試合はね」
「それで勝つと最高の気持ちになれるんだ」
 腹ペコタイガーはこうも言いました。
「本当に阪神は最高のチームだよ」
「そうね、阪神はいいチームよ」
 恵梨香もその通りだと頷きます。 
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