新ヘタリア学園
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第二千百五十八話 永遠の名作なのに
第二千百五十八話 永遠の名作なのに
ウェールズは大阪に言いました。
「雨ニモ負ケズだけれど」
「宮沢賢治さんでっか」
「物凄く素敵なファンタジー童話だね」
「詩も残してはって」
「読んでいて心が洗われるよ」
宮沢賢治の作品にはそうした効果もあります。
「本当にね、ただね」
「ただっていいますと」
「若くしてお亡くなりになってるね」
「はい、それは」
大阪も悲しいお顔になって応えます。
「わても思います」
「残念だね」
「梶井基次郎さんも織田作之助さんも」
「中島敦さんもね」
「もっと長生きしてくれたら」
「きっとより多くの名作を残してくれたよ」
「ほんまそう思います」
大阪も心から思いました。
「昔は結核とか治りませんでしたね」
「そうだったからね」
一応治療法はありましたが肺の感染した部分を潰したりするものでした、この病気で多くの人が亡くなっていて宮沢賢治さん達もだったのです。
第二千百五十八話 完
2022・10・14
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