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オズのボームさん

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第二幕その七

「そしてオズの国は全てがだよ」
「幸せですよね」
「食べものの飲みものも美味しくて」
「楽しい場所ばかりで」
「素敵な人達に満ちていて」
「とても幸せな国ですね」
「だからずっと来たかったし」
 それ故にというのです。
「来られて過ごせて嬉しいよ」
「そう言ってくれているから」
 オズマもにこにことしています。
「私も嬉しいわ」
「私達もボームさんにずっと会いたかったから」
 ドロシーも言います。
「今も嬉しいわ」
「相思相愛だったんだよ」
 ボームさんがまた言います。
「僕達はね」
「それでオズの国に来てくれて」
「王宮にいつもいてくれているから」
「だからこれからもね」
「一緒にいたいわ」
 こうお話するのでした、そしてです。
 皆で朝ご飯を楽しんでそうしてからでした。
 皆はお仕事が行われている王宮の図書館に赴きました、その図書館はです。
 緑の大理石で造られていてエメラルドで飾られていて眩いまでです、まるで入り口はまるで宮殿の様に壮麗で。
 神宝達はその壮麗な建物を観て思わず息を飲みました。
「凄いね」
「王宮に負けていないね」
「ここが王宮と言っても信じるよ」
「奇麗だしとても大きくて」
「あまりにも立派だから」
「あら、前にも来てるじゃない」 
 トロットは驚きを隠せない五人に笑って言いました。
「そうでしょ」
「それはそうですが」
「あまりにも凄いですから」
「何度観ても驚くんです」
「大きくて奇麗ですから」
「そんな建物ですから」
「そうなのね、そういえば貴方達は久し振りに来たしね」
 このことについても言うトロットでした。
「そう思うのも尚更ね」
「そうね、まあここに住もうと思えば出来るわ」
 ベッツイはこう言いました。
「空いているお部屋にベッド置けばね」
「そうですね、おトイレはありますし」 
 ジュリアがベッツイの言葉に笑顔で頷きました。
「それも出来ますね」
「そうよね」
「お食事とお風呂はすぐ傍の王宮で」
「そうしてね」
「寝るところはこちらで」
「それで暮らせるわね」
「そうですよね」
 ベッツイの言葉に頷きながら答えます。
「言われてみますと」
「だからね」
 それでというのです。
「若しも誰かここに住みたいなら」
「いいですね」
「そう思うわ」
「それはいいね」 
 ムシノスケ教授はトロット達の言葉に頷きました。
「私も王立大学にいないなら」
「それならなのね」
「この図書館に住みたいものだよ」
「本が一杯あるからよね」
「それにだよ」
 教授はトロットに楽しそうにお話しました。
「本以外の資料も多いからね」
「紙のよね」
「そう、実に色々なものがあるから」
 だからだというのです。
「何時でもいたい位だよ」
「住んでよね」
「そうしたいものだよ」 
 こう言うのでした。 
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