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オズのボームさん

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第一幕その三

「お風呂に入ってね」
「寝てですね」
「そうしてですね」
「楽しみますね」
「今夜は」
「そうしますね」
「ええ、そうしましょう」
 五人で笑顔で言ってでした。 
 王宮の中に入って食堂においてでした。
 皆で晩ご飯を食べはじめます、今日の晩ご飯は日本のお鍋でしたがドロシーだけでなく今王宮にいる皆が席に着いています。
 そのお鍋を見てです、オズマは目を輝かせて言いました。
「今日は豪勢ね」
「ええ、とてもね」
「豪勢な海鮮鍋よ」
 ベッツイとトロットもそのお鍋を見て笑顔で言います。
「鱈に烏賊に蛸、海老に帆立も入っていて」
「それでね」
「物凄く豪華よね」 
「そこにお葱に白菜、椎茸やしめじも入っていて」
「お豆腐や糸蒟蒻もあって」
「素晴らしいわ」
「こんなお鍋を食べられるなんて」
 笑顔で、です。ドロシーも言いました。
「素敵ね」
「そうですね、何か見ているだけで」
 神宝も言いました。
「涎が出そうですね」
「全くよね、ではね」
「これからですね」
「一緒に食べましょう」
「それじゃあね」 
 笑顔で言ってでした。
 皆でその海鮮鍋を食べます、その皆の中にです。 
 顔中に白い立派なお髭を生やしている男の人がいます、神宝達五人はその人に笑顔で挨拶をしました。
「お久しぶりです」
「またお邪魔しています」
「宜しくお願いします」
「暫くこちらにいますので」
「何かと教えて下さい」
「こちらこそね、僕の名前は知っているね」
 その人は五人に笑顔で応えました。
「そうだよね」
「はい、ボームさんですよね」
「ライマン=フランク=ボームさんですね」
「オズの国のことをはじめて皆に教えてくれた人ですね」
「ずっとそうしてくれて」
「今は王室歴史編纂室長さんですね」
「そうだよ、勿論君達のこともね」 
 ボームさんはお鍋の中にある海の幸やお野菜を食べながら答えました。
「知っていてオズの歴史にもだよ」
「書いていれてるんですか」
「そうなんですか」
「僕達のことも」
「そうしてくれてるんですね」
「オズの国に書き残してくれてるんですね」
「そうだよ、君達もオズの国の大切な市民だからね」 
 それ故にというのです。
「そしてオズの国の冒険者の人達でもあるしね」
「だからですか」
「僕達のことも知っていて」
「それで書いてくれてるんですね」
「歴史に書き残してくれているんですね」
「私達もオズの国の市民で冒険者なので」
「そうだよ、名誉市民ということはね」
 五人はお家は外の世界にあるのでそうなっています、オズの国に住んでいないので名誉市民となるのです。
「お家はオズの国になくても」
「それでもですね」
「オズの国の市民ですね」
「その資格があるんですね」
「オズの国の市民権があって」
「歴史にも書き残してもらえるんですね」
「そうだよ、そして君達はオズの国でいつも素敵な冒険をしているね」
 にこにことしてこのこともお話するのでした。 
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