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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第十二幕その五

「そうしたお話もあるね」
「それも日本だよね」
「怨霊も恐れられていて災害も恐れられている」
「そしてその中で一番怖いのはっていうと」
「地震だね」
「うん、その地震で神戸は崩壊して」
 そうなってというのです。
「それからだったね」
「復興して」
「かつての繁栄を取り戻したね」
「前の東北の時もそうだったけれど」
「大変なことになっても」
「復興したね」
「日本は災害の多い国だから」
 今お話している様にというのです。
「それだけに災害を知っていて負けることもね」
「ないね」
「起こってもう終わりとは思わないで」
「復興してきたね」
「いつもね」
「そうだよ、東京だってそうだね」
 首都であるこの街もというのです。
「復興してきたね」
「そうだったよ」
「江戸時代の頃からね」
「あそこは火事も多くて富士山や浅間山の噴火にも襲われて」
「雷も台風も襲ってきて」
「何度もとんでもない大地震が襲ったけれど」
「その都度復興してきたよ」 
 何度も大災害に見舞われてもというのです、その中には地震もありました。
「関東大震災もね」
「あの地震なんて凄かったね」
「歴史に残っているからね」
「お話聞いても驚くしかないよ」
「その規模と犠牲になった人の数に」
「人類の歴史に残る災害じゃないかしら」
「そう、けれどその災害からだよ」
 まさにというのです。
「東京は復興してきたし他の地域でもだよ」
「復興してきたね」
「どんな災害にも負けなかった」
「それが日本人だね」
「災害への強さでは他のどの国にも負けないだろうね」
 先生はこうまで言いました。
「そしてこの神戸もだよ」
「復興したね」
「その大地震から」
「大変なことになったけれど」
「それでも」
「そうだよ、この通りね」
 写真が変わっていきました、廃墟からです。
 復興していきます、そして驚くべき速さで元の神戸に戻っていました。
「すぐにだよ」
「復興したね」
「あれだけ破壊されたのに」
「期間見たら凄い速さだよ」
「本当に」
「そしてお二人もその中におられたんだ」
 復興のその中にというのです。
「大変な災害に見舞われてもね」
「お二人共無事だったけれど」
「やっぱり苦労していたんだね」
「今そのお話してるし」
「被災して」
「幸い親戚も家族も皆無事でね」
 そうしてというのです。
「親しい人達も殆どね」
「無事だったけれど」
「それでもだよね」
「やっぱり大変だったね」
「被災して」
「その苦労を乗り越えてね」
 被災のそれをというのです。 
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