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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第十二幕その二

「奇麗にしているかどうかだよ」
「そうしていればいいんだね」
「お招きしてもらったわ」
「身分とかじゃなくて」
「清潔にしているかどいうかだね」
「招待された人を身分とかで差別して来るなとか言ったら」
 そうしたことはといいますと。先生は皆にお話しました。
「それはやっぱりね」
「間違ってるよね」
「ユーチューブの漫画動画で結構あるけれど」
「平社員とか高卒とか」
「それであれこれ言うことは」
「そうだよ、お祝いの場に汚い格好で出るのは失礼だから」
 それでというのです。
「然るべき服装で赴くべきだけれど」
「そうして来た人は差別しない」
「来るなと言わない」
「やっぱりそうだね」
「そうしないとね」
「そんなことを言ってやる人は間違っているよ」
 先生は断言しました。
「だから僕はそうしたことはしないしね」
「言わないね」
「というか先生は汚い身なりの人が来てもそう言わないね」
「決して」
「汚いなら奇麗にすればいいよ」
 それだけだというのです。
「お風呂に入って着替えた人が不潔かな」
「そんな筈ないよね」
「誰だってそうすれば清潔だよ」
「奇麗になっているわ」
「もうそれでね」
「そうしたものだからね」 
 それ故にというのです。
「僕だってそんなことは言わないよ、奇麗にしてきて参加すればね」
「それでいいよね」
「もうそれだけで」
「だからだよね」
「来るなとか出て行けとは言わないね」
「そうだよ、じゃあ今からプレゼントを持ってね」
 お二人の為に用意したそれをというのです。
「行こうね」
「扇子持ってね」
「それで置時計も持って」
「それで行きましょう」
「今からね」
「僕も持って来たよ」 
 王子もにこりとして言ってきました。
「僕が遅らせてもらうプレゼントをね」
「王子も用意したんだね」
「そして今車の中にあるよ」 
 王子が乗っているそれにというのです。
「だからね」
「これからだね」
「皆で行こうね」
「そうしようね」 
 笑顔で言ってでした。
 先生は王子とトミーそれに生きものの皆と一緒にでした。
 お二人のダイアモンド婚式が行われる八条ホテルに向かいました、そこの式場に入ると沢山の席が用意されていて。
 先生と皆の席もありました、そしてお二人のご家族や親戚の人達に親しい人達も集まっていてです。
 お静さんもいます、お静さんは人間の姿愛嬌のある感じの黒髪の三十代の丸い感じの着物の女の人の姿で先生のところに来て挨拶をしました。
「いらっしゃい、先生」
「こちらこそね」
 先生は笑顔で挨拶を返しました。
「今日も宜しくね」
「こちらこそね」
「うん、それでね」
「それで?」
「お静さんはもうプレゼントはお渡ししたのかな」
「それは最後でしょ」
 お静さんは先生に笑顔で答えました。 
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