| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百五十三話 兎族の仙人その九

「前はそんなに多なかったんやな」
「はい、ですが近頃多く」
「街や村も互いに争うよりもです」
「まずは彼等から身を守る様にしています」
「互いに争うどころはないです」
「そうした事情もあるな、モンスターを何とかせんとな」 
 郭もそこは実感して話した。
「どうにもならんからな」
「左様ですね」
「今の我々はそうした状況です」
「何かと大変です」
「広東省や福建省は」
「モンスターをどうするかです」
「そやな、それで僕はモンスター退治も進めてな」
 自分の勢力圏の中でだ。
「かなり減らしてるな」
「そのことも大きいです」
「郭様はモンスター退治に熱心です」
「民達もそれを見てです」
「支持をしています」
「統治を願うまでに」
「そやねんな、その為の軍や警察やしな」
 郭は自分が編成して動かしているそうした組織の話もした、彼は軍や警察を編成して規律を教え込み武装も整えているのだ。
「これからもな」
「軍を派遣してモンスターを退治し」
「警察で街や村の治安を護りますね」
「街や村にモンスターが入るなら戦う」
「そうしますね」
「そうしてくわ、ただ城壁はな」
 街や村を囲むそれはというのだ。
「もうちょっとしたら取り払うか」
「そうしますか」
「街や村のそれは」
「そうしていきますか」
「そして街や村をどんどん拡大させてな」
 そうしてというのだ。
「発展させてくわ」
「そうしますか」
「既にアメリカではそうしていますね」
「そして発展させていっていますね」
「文明の進歩の度合いを見るとな」
 それならというのだ。
「もうかえって城壁はな」
「邪魔になりますね」
「発展に対して」
「そうなりますね」
「それで護りもな」
 肝心のこちらもというのだ。
「城壁よりも機動性でや」
「護る様にしますね」
「そして監視力で」
「その様にしますね」
「そうするで、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「街や村全体に結界を張ってな」
「モンスターが来ない様にする」
「そうしますか」
「これからは」
「そうしようと思ってる、モンスターの習性は獣と同じや」 
 このことも言うのだった。
「人が多いと寄ってこんな」
「はい、何者かに動かされていないとです」
「モンスターは人が多いと来ません」
「彼等も野生の中に生きていますから」
「それはありません」
「そやから結界を張ってな」
 モンスター除けのそれをというのだ。
「そしてな」
「発展させてですね」
「人を多くする」
「そうしますね」
「そうするで、あと賊は征伐して罪が軽いモンは軍に入れてるが」
 そして兵士として用いているのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧