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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第十幕その十

「そうした人達って努力しないしね」
「成長しなくて」
「しかもそんな人達がいつもお顔を突き合わせていたら」
「喧嘩ばかりでね」
「長くいられないね」
「人は同じレベルの人達が集まるものだけれど」
 それでもというのです。
「酷過ぎる人達だとね」
「一緒にいられないね」
「長い間はとても」
「離婚するね」
「ふわりの前の飼い主の人達もだよ」
 先生はこの人達のお話もしました。
「同じだよ、今も二人でお酒に溺れているけれど」
「もうあのまま二人共死ぬだろうね」
「絶対に身体壊してるし」
「ずっと飲んでるし」
「それじゃあね」
「そうじゃなかったらね」
 一緒にお酒に溺れていなければというのです。
「あそこまで命を何とも思わない人達だから」
「だからふわりも捨てたし」
「下の娘が生まれたら上の娘もほったらかしにしたから」
「それじゃあね」
「そんな人達だとね」
「もうね」
 それこそというのです。
「お互いに言い合って」
「それでだよね」
「喧嘩ばかりする様になって」
「離婚していたね」
「餓鬼は集まっていても仲良くはないよ」
 ふわりの前の飼い主達他ならぬその人達のことを見てまさに餓鬼だと思ったそのことからお話しました。
「ただ餓えて渇いて」
「自分のことしか考えていない」
「そうした人達でね」
「集まっていても仲よくない」
「ただそこに大勢いるだけね」
「そうしたレベルの人達も同じだよ」 
 餓鬼と、というのです。
「そこまで他の人、命を思いやれないなら」
「もうそうなるね」
「餓鬼と同じで」
「自分のことしか考えない」
「そうだね」
「だから一緒になっても」 
 結婚してもというのです。
「すぐに言い合ってね」
「喧嘩して仲違いして」
「それで別れて」
「六十年なんて無理だね」
「どうしても」
「そこまで一緒にいられるには」 
 六十年、ダイアモンド婚式を迎えるまでです。
「お互いに長生きすることも大事で」
「人格も必要だね」
「それだけ一緒にいられる」
「仲良く出来る位の」
「お互いにそれだけの人格が必要だね」
「さもないと六十年なんて一緒にいられないよ」
 とてもというのです。
「そもそも普通の人なら今お話している人達と付き合えないね」
「心の奥底から軽蔑してね」 
 トートーが言ってきました。
「そうなってね」
「どうしても付き合えないわ」
 ガブガブは首を横に振って述べました。
「そんな酷い人達とは」
「北朝鮮をそう言う人達も」
「権力に反対するならテロも殺人もいいって言った人達もね」
 チープサイドの家族は具体的に言いました。 
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