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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百七話 和歌山の馳走その十五

「裸でしてたんだよ」
「今裸でしたら犯罪だぞ」
 二ノ宮も引いて言った。
「流石にな」
「女だったらどうなのよ」
 サリアもそこはと言う。
「その辺りは」
「そうだよね」
 ヴィヴィアンもそれはと頷いた。
「大変なことになるよ」
「私達の間でもね」
「ブルマや水着でも勇気がいるのに」
「裸はあんまりですよ」
 めぐるとすみれもフランスに言うのだった。
「今は無理です」
「もう絶対に」
「だから吾輩も撃つつもりだったである」
 スイスはまた言った。
「即座に服を着ないと本気で引き金を引いたである」
「本当に風情がねえな、まあ今は俺も浴衣着てるしな」
 フランスはやや項垂れて述べた。
「いいよな」
「絶対に脱ぐな」
 ドイツはそこは言った。
「幾ら酔ってもな」
「そうするな」
「これからビールも出るがな」
「ああ、酒も用意されてるしな」
「それを飲んでもだ」
 それでもというのだ。
「いいな」
「ああ、ちゃんと服着てるな」
「そうしろ」
「それじゃあな」
「では食べましょう」
 鏡花が静かに言ってきた。
「私は生ものはいらないけれど」
「そういえば君はね」
「ええ、生ものと気持ち悪いものは」
 エミリア=ハーミットに答えた。
「食べないわ」
「そうだよね」
「お豆腐は好きだけれど」  
 それでもというのだ。
「火を通していないと」
「そうなんだね」
「鏡花は繊細なのじゃ」 
 紅葉は鏡花の横の席から言ってきた。
「だからじゃ」
「それでなんだね」
「うむ、気色の悪い外見のものは食さぬしじゃ」
「生でもなんだ」
「食さぬ」
「あと犬も」
「あれっ、犬は別に」
 ライガーが言ってきた。
「平気じゃないのかな」
「犬みたいな人は平気」
「そうなんだ」
「狂犬病を持っていないから」
「今時の日本であるのか」 
 国木田はそこはどうもと言った。
「わからないがだ」
「鏡花ちゃんはそうなんだね」
「そうだ」
「鏡花に噛むどころか吠えるだけでも許さぬ」
 また紅葉が言ってきた。
「そんな犬はわっちが一睨みじゃ」
「殺さないんですね」
「犬なぞわっちが睨むだけで退散するからな」 
 メルヒオーレに平然として答えた。
「だからじゃ」
「それだけですか」
「鏡花を傷付けることは許さぬ」
「それで犬も睨んで」
「退ける、しかしお主達はな」
「犬人であってですね」
「犬でないから鏡花もよいのじゃ」
 こう話した。
「だから安心するのじゃ」
「それでは」
「では食するとしよう」 
 紅葉はあらためて言った、戦士達は馳走と美酒を楽しみに入った。そしてその時もまた騒ぐのだった。


第五百七話   完


               2022・2・8 
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