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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百七話 和歌山の馳走その十三

「氷室さんはね」
「他のライダーの人達と同じでね」
「普通にいいよ」
「ルックス自体はね」
「中身も男前でね」
「それが雰囲気にも出てね」
 このこともよくてというのだ。
「もうね」
「普通の服でも似合うんだよ」
「ただね」
「その服が問題だからね」
「正直カナリアを真似てるのかと」
 サラ=ブラドリリーの言葉である。
「最初は思ったわ」
「俺の独自のセンスだ」
「つまり最初から最悪なのね」
「何なら俺が言うぞ」
「俺もだ」
 桐生と万乗は二人で氷室に言った。
「何ならな」
「服のことでも相談に乗るぞ」
「私も協力させてもらいますね」 
 ねむりんも参戦した。
「何でも言って下さい」
「何か皆で言うな」
「嫌いじゃないですから」
 ねむりんは微笑んで答えた。
「氷室さんのことは」
「だからか」
「はい、いい人でいつも助けてもらっていますから」
「これは人徳だな」
「そう言う奴だな」
 桐生と万乗がここでまた話した。
「こういうのこそ」
「そうだよ、お前だってそれはあるからな」
 人徳はというのだ。
「安心しろよ」
「そうだといいがな」
「ではどんな服がいいかな」
 氷室は真顔で話した。
「皆言ってくれ」
「今度は真面目に言うぞ」
 寧音は実際に真顔で言ってきた。
「いいな」
「頼む」
「まずは普通の浴衣を着ることじゃ」
「それからか」
「そうじゃ、その訳のわからん浴衣でなくてな」
 そのピンクのラメ入りのというのだ。
「旅館のな」
「ではすぐにそうする」
 こう言って一瞬でだった。
 氷室は着替えた、普通の浴衣になってそうしてだった。寧音に顔を向けて彼女にあらためて尋ねた。
「これでいいか」
「まずは合格じゃ」
「そうか」
「うむ、人の話を聞くところはな」
 氷室のそうしたところはというのだ。
「よいからのう」
「これからはか」
「氷室さんがどう思ってもじゃ」
 それでもというのだ。
「人の話を聞いてな」
「服を着るべきか」
「そうじゃ、氷室さんを気遣う人は多い」
「そうなんだよな」
「俺達も仲間だしな」
 桐生と万乗がここでまた言ってきた。
「だからな」
「服のことも言ってくれ」
「他のこともな」
「何でも相談に乗るからな」
「ではそうする」
 氷室は二人に真面目な顔で答えた。 
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