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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第四十八話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヌカエル!自分達が若かったころの価値観を一方的に押し付けてくるやつらは財布が入ったままのズボンを洗濯してしまえ!

僕はハルカを見つけるために、全裸のまま町をさまよう。
しかし、情報はなに一つも得ることはできなかった。
至高天の各地方支部を襲撃しても、そこにハルカはいなかった。
全裸の僕はイライラしていたのでストレス解消に人々に問いかける。
「なぁ、お前、なんで働いてんだよ」
全裸の僕の問いに人々はみんな、なにも言い返すこともなく逃げていく。
僕は道を歩いていたサラリーマンに問いかける。
「なぁ、お前、なんで働いてんだよ」
「そ、そりゃあ死にたくないからだよ」
かかった!今日はコイツで遊んでやるぜ!
「働いたら死なないのか?」
「ああ、そうさ、お金があればご飯が買える。ご飯を食べれば生きていける」
「じゃあ、働いてお金を持っている人間はみんな永遠に死なずに済むんだな?」
「そ、それは」
「お前言ったよなァッ!僕が、働いたら死なないのか?って言ったら、「ああ、そうさ」って言ったよなァッ! 働いてお金があるやつはみんな死の恐怖から解放されるんだよな?そうなんだよなァッ!」
「そ、そんなのはただの屁理屈だ!俺の言い方が悪かった!働いてお金を稼いでご飯を食べれば、絶対に死なないわけじゃないが、生き残れる確率は高くなる。これでいいかな?」
「よくねぇよッ!なんだよ、生き残れる確率って!じゃあ、生き残れる確率が低い奴はどうするんだ?働けない、お金も持ってない生き残れる確率が低い人間はどうするんだ?自分たちに都合のいい理由を作って見て見ぬふりをして見捨てるのか?お前それでも人間なのか?」
「そりゃあ、見捨てるしかないだろ!悪いが俺はこの後、用事があるんだ。今日は娘の誕生日会なんだよ!」
「じゃあ、将来、お前の大事な娘が働けない、お金がない、生き残れる確率の低い大人に成長したら、お前は自分の娘を見捨てるんだな!」
「俺は自分の娘がそうならないようにちゃんと教育するつもりだ、じゃあな」
僕は逃げようとするサラリーマンの肩を手で掴む。
「待てよ!まだ僕のイライラは収まってねぇんだよぉッ!」
「手を離せ!あんまりしつこいと警察を呼ぶぞ!」
「天使狩りの宅間セメル...」
「そ、それがどうしたんだ?」
「僕だよ、僕が天使狩りの宅間セメルだ」
「そ、そんな!う、うそだ!お、俺はまだ死にたくない!」
サラリーマンの顔が真っ青になる。
「どうやら、僕の顔は知らなくても、僕の名前は知ってるみたいだな」
「ああ、君は人類の平和を守っている至高天の施設を次々を壊滅させた罪で全国に指名手配されているからな!君のせいでいったいどれだけの罪なき人々が犠牲になったと思ってるんだ!」
「お前は僕の名前を聞くまで全国指名手配されている僕の顔を忘れていたのか?お前、目ぇついてんのかよ!それよりお前、自分や自分の家族を、その犠牲になった罪なき人々にされたら困るよなァ?」
「や、やめろ!家族にだけは手を出さないでくれ!き、君の目的は至高天じゃないのか?お、俺が知ってるのは至高天が宅間セメルに毎度ボコボコにされているクソ雑魚地球防衛軍であるということだけだ!」
「とにかく、今日はお前の家に泊めてもらうからな!」
「た、頼む!そ、それだけはやめてくれぇッ!」
「別に僕はお前の家族を皆殺しにするとは言ってないよ」
「き、君は全国に指名手配されている大量殺人鬼に家に泊まらせてくれと言われたらどうする?」
「そんなことより、サラリーマン!お前、正規雇用者だろ?」
「あ、ああ、そうさ、い、家に泊まるのを、あ、諦めてくれたのか?」
「なら、なおさら今日はお前の家に泊めてもらわないとな」
「お、俺が正規雇用者だから、君は俺と俺の家族が住む家に泊まらせてほしいと、そう
言いたいのか?」
「ああ、そういうことだ、それでは道案内を頼む」
数分後、僕は全裸のまま、サラリーマンとサラリーマンの家族が住む家の中にいた。
サラリーマンの嫁は全裸の僕を見て、急いで携帯の操作を始める。
「よせ!ミユキ!」
「でもあなた!この人どう見ても!」
「ああ、わかってる、俺が何とかする!俺がお前たち家族の命を守る!」
本当にできるのかな?
「あの、僕、実は人間以外の食べ物はあんまり好きじゃないんですよね。なので、今日のご夕食に人間以外の食べ物が出ない場合は、僕も自分を抑える自信がありません」
「そ、それはつまり、この中の一人に食材になれと言っているのか?」
「べつに、無理に人間の肉を使用した食べ物を出せとはいいません、ただ、そうならない場合には僕が自分を抑えることができないということです」
「君が自分を抑えることができなくなったら、いったい何が起きるんだ?」
「僕がお前の命とお前の命より大事な家族を全員、食い殺す」
僕の言葉に絶望したと思われるサラリーマンの嫁、ミユキが気絶して倒れる。
「あ~あ!これで調理する人がいなくなってしまいました、このままだと大変なことになってしまいますねぇ~!」
「お、俺が作る!」
「一体だれを食材にするつもりですか?」
「し、しまった!お、俺はどうすればいいんだ!」
サラリーマンが両手で頭を押さえる。
「どうせお前は自分が食材になって、嫁と娘の命を救おうとか、そんなこと考えてたんだろ?残念でした、これでお前は自分以外の家族を食材にしなければ、嫁と娘のどっちかを失うことになる。そして僕に人肉を使った料理を提供しなければ、全てを失う」
「お、俺がいったい何をしたっていうんだ!どうして!どうしてこんなことに!」
「お前も他の連中と同じく、僕の質問に答えずに見て見ぬふりをして逃げていればよかったんだ。そうしていればこんなことにはならなかった!お前の判断がお前の家族を危険な目に遭わせた!お前は最低だ!」
「お父さん料理は私がするわ」
「キミコ...!」
それまで静観をつらぬいていたサラリーマンの娘、キミコが僕とサラリーマンの間に入る。
「お父さんは宅間セメルから私とお母さんを守りたいんでしょう?なら、私がお父さんの体を使って料理を作る」
「すばらしい家族愛ですね。でも、その場合お父さんが死んでしまいますがどうしますか?」
「お父さん...!」
キミコの言葉にサラリーマンは覚悟を決めた表情でうなずく。
「どうやらお父さんの覚悟はできたみたいですね、では楽しみにしてますよ。僕はソファー休んでいるのであとはお願いします」
「ちょっと待て!もしかして、君はキミコに私を殺させるつもりなのか?」
「その通りです」
「人肉を食べたいのは君の方なんだろう?なら、君が私を殺してくれ!キミコが私を殺してしまうと、キミコの将来に悪い影響を及ぼしてしまう!」
「僕は別に無理に人肉を食材にした料理を出せとは言っていません。ただ、そうならないのであれば、お前たち家族を全員食い殺すと言っているだけです」
「そんな!それでは仮に私が君の料理の食材になっても、生き残ったキミコは殺人犯になり、嫁のミユキば犯罪加害者の家族になってしまう!」
「いいじゃないですか、大事な家族の命が救えるんだったらそれで、僕は先程から述べている通り、別に無理強いはしていませんよ」
「き、君のやり方は卑怯だ!そうやって人の家族の命を人質にとって!」
「それはお前が務めている会社も同じですよ」
「なんだと!」
「だってそうじゃないですか、お前はは会社で働かないとお金を稼げない、お金がないと自分と家族にご飯を食べさせることができない。つまり、お前は会社に家族を人質にとられているも同然だ。僕はお前の務めている会社と同じことをしているだけです」
「ふ、ふざけたこと言いやがって!なら一つ頼みがある、料理に使う人肉に嫁と娘以外の人肉を使用させてほしい!」
「お、お父さん!」
「キミコは黙ってろ!」
「いいですよ、許可します」
サラリーマンが携帯で今起きていることを誰かに説明している。
しばらくすると、サラリーマンの家に一人の老婆が現れた。
「お、おばあちゃん!」
「久しぶりだねキミコ、事情は電話で聞かせてもらったよ」
「母さん、すまんな」
「いいさ、私が食材になれば、家族みんなが救われるんだろ」
「美しい家族愛ですね、見ていてお腹が減ってきました。でもおばあちゃんは自分の死がきっかけで家族全員が殺人犯加害者家族になってしまってもいいのですか?」
「確かにそれはよくないわ、でも殺人犯の宅間セメルに脅されと証言すれば、世間も同情してくれるでしょう」
「なるほど、賢い判断だ」
キッチンにサラリーマンとキミコのおばあちゃんが入る。
調理の間、キッチンからは悲鳴と泣き声が聞こえてきた。
キミコとミユキは二階に避難していた。
キッチンから僕の食欲をそそる血生臭い匂いがしてくる。
しばらくすると、僕の目の前のテーブルの上に皿に乗ったステーキが置かれる。
「おまちどうさま」
僕はすべて知っていて、あえてサラリーマンに聞いてみる。
「おいお前、このステーキいったい何のお肉を使ったんですか?」
「私の母親です...!」
「へぇ~自分の家族を守るために、自分の母親をステーキにするとかお前どんだけ最低なんだよ!」
僕の暴言にサラリーマンは泣きながら憤怒の形相を浮かべ、歯ぎしりをしている。
大事な家族の命を守るために、自分の怒りを必死に抑えているのだ。
「うん、うまいよ、この人肉ステーキ。お前、ステーキ屋の才能あるよ。まだババアの肉残ってるんだろ?おかわりお願いします」
その後、サラリーマンは自分の母親の肉体をすべて包丁で切り刻み、ステーキにして僕に提供した。
「うん、うまかった。ごちそうさま。僕はもう色々面白いもの見れて満足したから、今日は泊まらずに、このまま帰るけどさ、これでお前は今日から自分の母親を殺した殺人犯だな、会社も当然クビになるだろうな、ざまぁねぇな!」
「ああ、それでも俺は家族の命を守った。俺の母親もきっと俺に殺されたことを後悔していないだろう。それに君が人類の敵である以上、世間は君に脅された我々家族に同情してくれるに違いない」
「そうだな、でもお前は正規雇用者から殺人犯になり、お前の嫁と娘は殺人犯の家族になった」
「だから、どうしたんだ!俺達はこうして生きている!」
二階からミユキとキミコが降りて来た。
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「わかったからもう帰ってくれ」
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「うるさい!黙れ!」
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「俺は自首をする!早く帰らないと、ここに警察が来るぞ!」
「生き延びたところでお前は正規雇用者から殺人犯。お前の嫁と娘は殺人犯の家族」
「君はなにが言いたいんだ!」
「僕の完全勝利だって言いてぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
僕は言いたいことを言い終えるとサラリーマンの家を出た。
森の中を歩いていると僕の目の前に黄緑色の頭髪にサイドテールが特徴的な美少女が現れる。
「見つけましたよ、天使狩りの宅間セメル。私は銀装天子ヌカエルの操縦者のユネ」
「ハルカの命令で俺を殺しに来たのか!ならハルカの居場所を教えてくれれば、命は助けてやってもいい」
「勘違いしないでください、私はあなたに教祖様の居場所を教えにきたんです。でもその前に、あなたの実力を見させていただきますね」
ユネが右手を天に向けてかざす。
「出でよ!ヌカエル!」
ユネを操縦席に乗せたヌカエルが両手に持った双剣で僕に襲い掛かってくる。
「シンゴォォォォォォォォッ!」
僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
真断罪王Σに変神した僕は異次元から出現させた大剣・ガデルエルセイバーを両手に持ち、突撃してくるヌカエルのコックピットに突き付けた。
「お前はまだ殺さない、とっととハルカの居場所を教えろ!」
「これが天使狩りの宅間セメル...噂通りの実力ね...。いいわ、教えてあげる教祖様の居場所を...!」

次回予告 真・断罪王Σ 対 銀装天使ベルケエル!短時間労働者に家に帰ったら何をしているのか聞いてくる長時間労働者は大事な用事がある日に油性ペンのみで全く興味のない資格の筆記試験を受けろ!
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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