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ピストン滝口ちゃがま速報

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俺が退院するまで彼女は毎日見舞いに来てくれた。

俺が退院するまで彼女は毎日見舞いに来てくれた。そして俺は彼女の両親とも会った。彼女のお母さんとお父さんは俺のことを褒め称えていた。彼女の両親は二人共海外で活躍するアーティストで、仕事の関係で日本に来たんだという。俺は彼女と仲良くしている姿を見て、少し安心していた。そして俺の怪我もすっかり治って、俺は彼女の家に住むことになった。俺は彼女と暮らすことに不安を感じていたが、意外にも彼女が積極的に俺に近づいてきて、何かとお世話してくれるようになったんだ。まるで俺のことが大好きみたいに。
ただ、俺のことを心配しているのか、あまり外に出してくれないんだよなぁ。まあ、仕方ないかと思う。でも彼女は俺に色々と教えてくれるので、感謝している。俺は彼女と買い物に行くと、よくナンパされる。「お兄さん、お姉ちゃんと一緒?かわいいね」とか言われるんだけど、彼女の方が俺よりも全然可愛いんだよなぁ。「ねえ。あなた。私のこと好き?」
「うん」
「本当?嬉しいなぁ~。私はあなたのこと愛しているよ」
そう言って彼女はキスをしてきたりしてくるんだけど、やっぱり恥ずかしいんだよなぁ。俺と彼女の関係は順調だった。ただ、
「あぁーあ。せっかく買ったのに……」
彼女は洗濯機で服を回そうとして、泡だらけになっているシャツを見て悲しんでいた。俺は彼女が洗剤を入れ忘れたのが原因だと思った。「これさ。俺がやっておくよ」
「うん。頼んだ!」

「任せてよ」
俺と彼女が暮らし始めてから3週間が経とうとしている。ただ最近になって彼女は忙しいらしくなかなか家に帰って来ないことが増えたんだ。でも彼女はたまに俺の家に顔を出しに来てくれるんだけどね。今日もまた来る日だったんだけど、夜になっても彼女は姿を見せない。
「ただいま~」と言う声もなく、彼女は帰ってこなかった。俺は彼女の帰りが遅い理由を考えたが、やはり俺にはわからない。ただ俺が料理を作っていると彼女が帰ってきて、お風呂に入って、ご飯を食べることになるんだが、彼女がいつもより機嫌が悪いように思えた。
「どうしたの?薔薇」
「あのね……あのね……。私ね……。また男に告白されたの。それでね……。断ってきたの。もうやめてって言ったのに、あいつは諦めようとしないのよ」
「そうか。でも、どうして断ったらいけないわけ?薔薇は魅力的だから男なんて選り取りみどりじゃん」
「違う!わたくしが好きなのは、あの人だけなの!あの人以外は興味ないの!!」
ただ彼女は俺以外の男が嫌いだというのだ。何でなのかは分からないけど、
「薔薇が幸せになれるなら俺は応援するよ」
「もう。バカ」
彼女は俺の頭を撫でてくる。彼女は俺のことが好きで好きでしょうがないらしい。俺は彼女の気持ちに答えることはできないが、俺も彼女に対して、特別な感情を持っていた。ただ彼女との関係を壊したくないという思いがあって、
「俺は、君のことが好きだよ」と伝えたことはあったんだが、その度に彼女は「バカ。私もよ」と言っていた。俺が怪我してからというもの、彼女と一緒に過ごす時間が増えているような気がするんだよなぁ。
ただ俺は彼女を怒らせてしまった。
「ちょっと!なんでこんなところに置くの!?危ないじゃない!!」
「ごめん。でもさ、俺は薔薇を守るつもりだよ」
「ううん。大丈夫。だってわたくしの彼氏ですもの」
「そうか。ありがとう」
「うん」

「ねぇ、薔薇」
「何?」
「俺がもしいなくなったら、君は俺の分まで生きて欲しい」
「そんなこと言わないでよ」
「でもね。俺は君のために生きている。俺は君を救いたいから。でも俺は薔薇を守れなかった。それは俺の責任でもあるんだ。でも俺は君を愛しているから。それだけは分かってほしい」
「分かったよ」
彼女は俺の話を最後まで聞いてくれた。俺は薔薇が大切で、守りたかったからこそ言った言葉だったのだが、それが彼女を不安にさせてしまった。
「私もあなたが好き。あなたがいないと、わたくし寂しくて死んじゃうかも」
「俺は君のためなら何でもできるよ」
そう言ったものの、彼女がどうして俺に依存してしまうのかはわからなかった。それでも俺は薔薇を守れるように努力はしていた。
「ねぇ、あなた。一緒にお風呂入ろうよ」
「ああ」
俺は彼女に言われて一緒にお風呂に入った。彼女は俺に裸を見せるのが嫌なようで、胸を隠していた。
「ねぇ、私をあなたの手で触ってほしいの」
「わかったよ」

「あっ……」
彼女は目を瞑っているが、少しだけ震えていた。俺は彼女の背中に触れてから、胸に手を伸ばした時だった。
「ちょっと待って!それ以上されると、わたくしおかしくなりそうなの」
「そっか。ごめん」

「いいのよ。あなたのことが好きなだけだから」
彼女は頬を赤らめながら、体を洗い始めた。俺はそんな彼女に後ろめたさを感じつつも、彼女と入浴を終えて寝室に向かった。するとそこにはベッドの上にいる薔薇の姿があり、俺は薔薇のことを抱きしめたんだ。
「薔薇、愛しているよ」
「あなた……。私のことを離さないでね」
「わかったよ」
俺は薔薇と口づけをした。俺と薔薇は一緒に眠ることにしたが、彼女はすぐに眠ってしまった。俺はまだ眠れなくて起きていたが、彼女はぐっすりと寝ている。するとガシャンと窓ガラスが割れた。小石が投げ込まれたのだ。犯人はわかってる。薔薇のアンチどもだ。
「コラー!二人とも居るんだろ!出てこないと殴りこむぞ」家の外から怒号がする。
「誰ですか?」と俺が尋ねると、「俺は薔薇のアンチだ!」と大きな声で叫んでいたようだが、「はい。わかりましたから。今出ます」と言って外に出た。外では20人ほどの男女がいたんだが、皆手にバットを持っているし、
「おい。そこのブス女をこっちに渡せ」
と、一人の女性が言っていた。
「あんた。誰に向かって言っているんだ?」
「私は薔薇のアンチグループのリーダーだ。このブスをこちらに引き渡すのがお前の仕事だ」
「はい。すみません。彼女には俺が付いていますから、彼女に手を出すのだけはやめていただきたいんですけど」
「何をふざけたこと言ってんだよ。こっちは本気で来てんだよ。それにこいつをこちら側に引き入れるのは俺たちの役目なんだ。こっちはなぁ、こいつをぶちのめしたいんだよぉ!!!」
と言ってくると、俺の顔面を殴ってくる。俺は鼻血を出して倒れこんだが、俺は立ち上がる。彼女は恐怖で怯えている様子だったが、彼女が泣き出すと「泣けー!もっと泣いてみろ。お前はなぁ、男を誘惑するような淫乱女なんだよ。男のチンポが欲しくてもらえたら満足な変態なんだ。おらぁ」
と言い出して俺のことを殴った。
俺は彼女に暴力を振るわれて、俺は許せなかった。
「薔薇を侮辱する奴らは許せない。これ以上彼女を傷付けると言うなら俺が相手になるぞ」
「うるさい!!俺は薔薇のファンなんだ。あんなビッチ女に興味なんかあるわけないだろうが。俺の女はお前みたいなお子ちゃまに用はないんだよ!!」

「誰がお子様だ!!」と、怒り狂ったように拳をぶつけてきたので、俺は避けたが、俺の腕からは大量の出血がした。俺は痛くて動けなかったんだが、俺は彼女に駆け寄って行った。
そして彼女を抱き寄せた。「おい。逃げるよ」
 
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