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ピストン滝口ちゃがま速報

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そのあと、俺は彼女にコーヒーを入れてあげた。

そのあと、俺は彼女にコーヒーを入れてあげた。
彼女がカップを受け取ったときに、彼女は俺の顔を見ながら、「ありがとう」と言ってくれた。
俺がその言葉を言ったときには、彼女は目を丸くして、びっくりしていた。
そして俺は彼女に聞いた。
「何?」
「何が?」
「えっと、『ありがとう』って何?」
「あぁ、それは感謝の言葉よ」
「そうなんだ。じゃあ、君のお父さんとお母さんが『ありがとう』って言っているところを見たことがないの?」
「そうね。ないわね」
「何でだろうね」
「そう言われても、私にもわからないわ」
「なるほど」
俺はそう言ったあと、彼女に言った。「じゃあ、今日はもう遅いから帰ろうか」
「そうね。帰るとするか」
俺は彼女を連れて、家を出た。
そして俺の家から彼女のマンションまでは徒歩3分だ。
「ここが私の住んでいるマンションよ」
「へぇ~。ここなんだ」
「そうよ。あぁ、そうそう。一応言っておくけど、私は隣の家に住んでるからね。いつでも来ていいから」
「そうか。わかったよ」
そう言って、彼女と別れた。
俺は彼女が見えなくなるまで見送ったあと、帰ろうとするといかつい男たちに囲まれた。「おい。お前。さっきの薄汚い外人女は何だ? お前の女か?」「そうだよ。何?」
「そうか。そういう関係か。ならば……」
俺はそのあと、彼らの車に乗せられた。
俺は彼らから話を聞いたが、どうも彼女が俺と仲良くしていることが気に入らないらしい。
彼らは俺が彼女に対して、性的な行為をするのではないかと思ったらしい。車の中でボコボコに殴られた。ただ俺としてはそんなつもりはなかったんだけどなぁ。俺はただ話をしたかっただけだし、彼女との時間を大事にしたいと思っていたしね。
ただ、あの時の俺は少しやりすぎたと思って、反省しているんだよなぁ。
俺に彼女がいたことで、俺の両親に対しての不満を持っていたみたいで、ただ奴らはそんなことお構いなしに俺を殴りまくった。
「もうこれくらいにしておいてやる。二度とあの女を連れて来るな。今度見つけたら殺すぞ!」
男たちは俺を路上に投げ捨てた。身体の節々が痛い。ごふっ。血を吐くと折れた前歯が地面に転がった。ちくしょう。悔しいな。
俺は男泣きに泣いた。すると俺の目の前に現れたのは、先ほどの彼女だった。
彼女は「大丈夫かい!?」「早く治療を」と言いながら、病院に連れて行ってくれることになった。俺は痛みを堪えながら彼女に言った。
「大丈夫だよ。自分で歩けるから」
しかし彼女は聞かなかった。「黙ってろ」
というばかりだ。
結局俺は病院に連れて行ってもらうことになったんだ。その道中で彼女は俺に対して「心配かけさせないでくれよ」と言った。その言葉は嬉しかった。
ただ彼女の顔を見ると涙がこぼれてくる。俺は彼女に何度も謝っていたんだ。でも彼女も泣いていたんだ。だから俺も泣くしかなかったよ。
俺が怪我をしているのを知ったのか、彼女の母親が迎えに来て、彼女を叱りつけた。
「このバカ娘!何やってるのよ!!」
彼女は泣きながら俺のことを指差して、俺の母親に話しているようだった。でも声が聞こえないんだよなぁ。ただ俺は意識を失いかけていたんで、何を言おうと、どんなことをしようと、何もできなかったわけだが……。
目が覚めると、俺は病室にいた。俺が目を開けたことに気づいた母親が話しかけてきた。「気がついた?ここは病院よ」
と。俺は母親に「うん」と答えた。それからしばらくして、俺は起き上がったが、まだ全身のあちこちが痛い。母親は看護師さんを呼びに行ったのか、すぐには戻ってこなかった。
俺はふと考えた。これ以上心配させたくない。病院を抜け出そう。そう思って、ベッドから立ち上がって、部屋を後にした。
しかしすぐに見つかってしまったようだ。俺が病室に戻ろうとした時、廊下の向こう側から誰かがやってきたので、俺は咄嵯に壁に隠れてしまった。俺は自分の姿を見られないように、壁にへばりついて息を殺していた。俺はこのまま通り過ぎてくれと思い、じっとしていたのだが、向こう側にいた人物は俺の方へ歩いてきた。俺は必死になって隠れようとしたが、足が動かず、その場で倒れてしまうと、運悪くも相手も俺に気づいてしまったのだ。
「あなた!どうしてこんなところにいるのよ!?」
俺が見上げると、そこには彼女がいた。
俺はすぐに立ち上がり、彼女に背を向けた。俺は慌てていたので、後ろから追ってくる彼女を無視して、そのまま逃げ出そうとしたが、彼女に腕を引っ張られたのである。彼女は俺の腕を掴んだまま言った。
「ちょっと!あなた。なんで自分がオンライン努力家の伊藤コースケだってこと隠してたのよ。アンチにボコされて自業自得じゃん。何?私に気を使ってくれたの?」
「そうか。俺は君のために」
「ふざけないでよ!!そんなことされたら私が惨めじゃないのよ」
彼女は大声で叫んだ。
「でも、俺には才能がなくて……」
「何言ってるのよ!あなたは私の憧れの人なのよ。私にとってはヒーローなんだから!それなのにあなたがそんなだと、私の方が辛いじゃないのよ」
彼女は俺に向かって、泣きながら訴えた。
俺は彼女がそこまで思っていたとは知らなかった。彼女は俺に言う。
「ねぇ、お願いだから。あなたは自分を誇りに思いなさいよ」
俺はその言葉で勇気づけられて、「わかったよ」と一言だけ言うと、彼女は俺に抱きついてきて、涙を流していた。
「あなたが私を助けてくれたのよ。本当にありがとう」
俺は彼女の温もりを感じた。俺も一緒になって泣いていた。そして彼女は言った。「あなたのこと、これからも支えていくから」
俺はその言葉に救われた気がしたんだ。そして俺は彼女に「よろしく頼むよ」と言って、抱きしめていたんだ。
俺にとって初めての女の子の恋人ができた瞬間だった。
「じゃ、わたくし帰国チューバ―の江陣薔薇は伊藤コースケの交際申し込みを正式に受理します。こちらこそよろしくね」
彼女は俺の手を握ってくれた。その手はとても暖かくて柔らかかった。
俺は彼女と恋人になったんだ。初めて付き合う相手が彼女だということがとても嬉しく感じているんだ。俺は彼女と付き合いたいと思った。だからこそ、俺は言った。
「ありがとう」
俺は心の底から感謝していた。
■第二話
俺と薔薇は警察にきっちり被害届を出した。何しろ相手は殺気満々のアンチだ。俺も彼女もチャンネル登録者を抱えている。特に薔薇は「二度と現れるな」と殺害予告を受けた。このままでは配信に支障を来たすどころかフォロワーが危険だ。何としても犯人をつきとめなきゃ。

俺はそう考えていた。
警察が来て事情を聞いたが、俺は暴行を受けて意識不明の重体だと言われ、医者から安静を言い渡された。俺に傷を負わせたのは相手の方だし、明らかに俺に非はないはずなんだが、俺は入院する羽目になる。俺が目覚めると、そこに彼女の姿があった。彼女は俺のことをずっと看病してくれていたらしく、俺はその事実を知り、彼女にお礼を言うと、彼女は「別にいいよ」と照れていた。 
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