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麗しのヴァンパイア

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第四百七十二話

              第四百七十二話  古来よりの美貌
 カーミラは身だしなみに気をつけながら自身の使い魔に話した。
「今の日本は身だしなみについても素晴らしいわね」
「服も香水も化粧品もですね」
「そして入浴も」
「アクセサリーまでも」
「その全てが最高のレベルにあると言っていいわ」
 今は硬水を見て言うのだった。
「しかも欧州のブランドよりも安いというわね」
「はい、まことにです」
「ブランドであってもです」
「欧州のものより安く」
「そしてです」
「そうね、私はお金のことは気にしないけれど」
 それだけの資産があるからである、そして錬金術で生み出すことも出来るのだ。だからカーミラはそうしたことには困らないのだ。
「けれどね」
「それでもですね」
「安価で上等であるなら」
「これは素晴らしいことですね」
「だから日本のものは最高よ」
 今しがた言ったことの何も鴨がというのだ。
「まことにね」
「そう言われますか」
「それではですね」
「この度のことはですね」
「日本のもので統一する」
「そうされますね」
「そうするわ、私は素晴らしい国に来たわ」
 金と銀のドレスの着こなしをチェックしつつ述べた。
「身だしなみの意味でもね」
「そうですか、ではです」
「日本のもので統一していきます」
「ご主人様がパーティーで身に着けられるものは」
「入浴に関しても」
「そうしてね、特に香水は」
 それはというと。
「これまでよく使っていたシャネルでなくね」
「そうではなく」
「日本のものですね」
「それにされますね」
「気に入ったから」
 それでというのだ。
「それにするわ」
「そうですか、ではです」
「そちらも日本のものを使います」
「特にです」
「その様にします」
「お願いするわ」
 こう言ってであった。
 カーミラはパーティーに身に着けるものは全て日本のものとした、香水が特にそうであったがその他のものもであった。


第四百七十二話   完


                   2022・5・12 
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