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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第五幕その六

「機能はね」
「それはなんだ」
「特になのよ」
「求めていないんだ」
「ええ、何しろお年寄りでね」
 それでというのです。
「お二人共戦争中に生まれているから」
「ああ、それじゃあね」
「そう、最近の色々な機能はね」
「苦手だね」
「だからね」
 それでというのです。
「そうしたものはよ」
「別にいいんだ」
「そう、だからね」
「それでだね」
「時間がわかって」
 時計としてというのです。
「決めた時間に音楽なりた出たらね」
「そこは目覚ましと同じだね」
「それ位でいいの」 
 機能はというのです。
「お二人はね」
「そのこともわかったよ」
「ええ、それで木製でギリシア数字で」
「それで長持ちするものをね」
「プレゼントするのね」
「そうさせてもらうよ、目覚ましの音はね」
 先生はそちらのお話もしました。
「オルゴールがいいかな」
「奇麗な感じね」
「お二人はオルゴールの音好きかな」
「好きよ」
 実際にとです、お静さんは先生に答えました。
「特に奥さんがね」
「それは何よりだね、それじゃあね」
「そうした時計を探すのね」
「そうするよ」
「わかったわ、じゃあ私も探すのを手伝うわ」
「前にお話してくれた通りにだね」
「そうさせてもらうわ」
 是非にと言うのでした。
「先生と私の仲だしね」
「それじゃあね」
「当然僕もだよ、神戸だけじゃなくて」
 王子も言ってきました。
「大阪や京都の方もね」
「探してくれるんだ」
「そうしてね」 
 そのうえでというのです。
「見付けてくるよ」
「宜しくお願いするよ」
「何だったら」
 お静さんはこうも言いました。
「造ってもらう?」
「そうした時計をなんだ」
「そう、職人さんにね」
「時計職人の人にだね」
「そうしてもらってもいいわよ」
「そうしてもいいんだね」
「先生もお金あるでしょ」
 それだけのものはというのです。
「時計を造ってもらう位は」
「あると思うよ」
「それじゃあね」
「造ってもらうこともだね」
「選択肢に入れて」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「探せばいいね」
「時計ならね」
 これならというのです。 
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